“はんきちがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
半狂人50.0%
半狂気50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大阪の親戚みよりの者で遊びにまいっていたのでございますが、そのうちに、ちと持病がありましてな、カーッと血を吐きましたもんで、それ以来、鬱々うつうつれきって、まあ半狂人はんきちがいというありさま。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その生命いのちの親様だったのです。谷山家の獅子身中の虫となって、私を半狂人はんきちがいになるまで苦しめ抜く計画を、冷静にめぐらしていたケダモノが、その新聞記者だったのです。……ええ……そうですね。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もとより半狂気はんきちがいの酒乱のような女が、何を云うか判ったものでは無いが、彼女かれは自分の未来の妻たるべき冬子に対して、一種の根強い嫉妬心を懐いているのは事実らしく、加之しかも自分に対しても
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)