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渦捲
ふりがな文庫
“渦捲”の読み方と例文
読み方
割合
うずま
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うずま
(逆引き)
渦捲
(
うずま
)
いて去る水の、岩に裂かれたる向うは見えず。
削
(
けず
)
られて坂と落つる川底の深さは幾段か、乗る人のこなたよりは不可思議の波の
行末
(
ゆくえ
)
である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
藍色の空には、白く光る雲が、糸のように流れているばかり…………崖の下には、
真青
(
まっさお
)
く、真白く
渦捲
(
うずま
)
きどよめく波の間を、遊び戯れているフカの
尻尾
(
しっぽ
)
やヒレが、時々ヒラヒラと見えているだけです。
瓶詰地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかし健三は毎晩暗い
灯火
(
ともしび
)
の影で彼を見た。その険悪な眼と
怒
(
いかり
)
に
顫
(
ふる
)
える唇とを見た。
咽喉
(
のど
)
から
渦捲
(
うずま
)
く
烟
(
けむり
)
のように
洩
(
も
)
れて出るその憤りの声を聞いた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
渦捲(うずま)の例文をもっと
(4作品)
見る
渦
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
捲
漢検準1級
部首:⼿
11画
“渦”で始まる語句
渦
渦巻
渦中
渦紋
渦卷
渦潮
渦動
渦流
渦毛
渦巻毛
“渦捲”のふりがなが多い著者
夏目漱石
夢野久作