“うずまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渦巻89.2%
5.4%
巴渦2.7%
螺旋形2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、そこいらは打寄せる波が崩れるところなので、二人はもろともに幾度も白い泡の渦巻うずまきの中に姿を隠しました。
溺れかけた兄妹 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
充分の思慮もせずにこんな生活の渦巻うずまきの中に我れから飛び込んだのを、君の芸術的欲求はどこかで悔やんでいた。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
身に迫る危険、擾乱じょうらんうずまきの中に投ぜられた時、彼は静かに『一……二……三……四……五……六……』と数を読み初める。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
どうしてあの舷のうずまきを泳ぎ切ることが出来たか、それから、仮令穏やかな海であったとは云え、しびれる様な冷水の中を、数町の間も、どうして耐えしのぶことが出来たか、後になって考えて見ても、彼にはその我ながら不思議な力をどうも理解出来ないのでした。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
三年前にイタリヤンストロウの意気な帽子をかぶって、羽生の寺の山門からはいって来たその人——酔って詩を吟じて、はては本堂の木魚もくぎょや鐘をたたいたその人が、第二軍の司令部に従属して、その混乱した戦争の巴渦うずまきの中にはいっているかと思うと、いっそうその記事がはっきりと眼にうつるような気がする。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
上の端には青き封蝋の着きし儘にて其真中にきりをもみ込し如き穴あるは是れ螺旋形うずまきのコロップぬきにて引抜ひきぬきたるあとなるべし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)