“うずまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渦巻88.4%
巴渦4.7%
4.7%
螺旋形2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
咲耶子さくやこにあわぬ失望しつぼうは、そのうれしさにおぎなわれて、朱柄あかえやりつばなしの戒刀かいとうは、なんのためらいもなくその渦巻うずまきのなかへおどった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またこの世間の巴渦うずまきの唯中に深く自分が浸つてゐると思つたこともあつた。またそれとは反対に、全く世間から離れて了つて、即きたいにも何うしても即くことが出来ないと思つたこともあつた。
小説への二つの道 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
どうしてあの舷のうずまきを泳ぎ切ることが出来たか、それから、仮令穏やかな海であったとは云え、しびれる様な冷水の中を、数町の間も、どうして耐えしのぶことが出来たか、後になって考えて見ても
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
拾い上げてあらため見るに是れ通常の酒瓶の栓にして別にかわりし所も無し、上の端には青き封蝋の着きし儘にて其真中にきりをもみ込し如き穴あるは是れ螺旋形うずまきのコロップぬきにて引抜ひきぬきたるあとなるべし
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)