“なると”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳴門66.7%
鳴戸29.2%
鳴渡4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おお、それはよいご都合でござります。したが、そうなりますと使いの鳩も、あの鳴門なるとの海を越えて行き来せねばなりませぬな」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳴戸なるとを抜けるたいの骨は潮にまれて年々としどしに硬くなる。荒海の下は地獄へ底抜けの、行くも帰るも徒事いたずらごとでは通れない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鳴渡なるとなどという名が伝わっているがそれらの水の上の女どもの多くは何処へ行ってしまったのであろうか。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)