“彫師”の読み方と例文
読み方割合
ほりし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ようござんすとも! 東岳大帝をおまつりしてある岳廟のを手がけるなんざ、彫師ほりし一代のほまれだ、腕ッこき、やりやしょう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木材としては、目がつんでいるので、とりわけ版木はんぎよろこばれ、好んで彫師ほりしがこれに刀をあてた。家具にしたとて膚艶はだつやがいい。
樺細工の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
白壁町しろかべちょう春信はるのぶ住居すまいでは、いましも春信はるのぶ彫師ほりしまつろう相手あいてに、今度こんど鶴仙堂かくせんどうからいたおろしをする「鷺娘さぎむすめ」の下絵したえまえにして、しきりに色合いろあわせの相談中そうだんちゅうであったが
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)