“彫塑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうそ57.1%
てうそ28.6%
ちようそ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無名の彫塑ちょうそ家のへらあとであるはずだが、それがどういう順序と計劃の下に行われたかに至っては、多分の臆断をやとわざればこれを説明するに由なかったのである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
頭上の紫藤しとうは春日の光りを揺りて垂れ、藤下とうかの明子は凝然ぎようぜんとして彫塑てうその如くたたずめり。予はこの画の如き数分の彼女を、今に至つて忘るる能はず。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
即ちこれを詩章の竜葢帳りようがいちよう中に据ゑて、黒衣聖母の観あらしめ、絢爛けんらんなること絵画のごとき幻想と、整美なること彫塑ちようそに似たる夢思とをほしいままにしてこれに生動の気を与ふ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)