“彫刻師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほりし33.3%
てうこくし33.3%
ほりものし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コウン、コウン、コン——青蓮院しょうれんいんの山門には、足場がかかっていた。夏の暴風あらしで破損した欄間彫らんまぼりへ二人の塗師ぬりしと三人の彫刻師ほりしとが来て、修繕していた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鋳像家ちうざうかわざに、ほとけあかゞねるであらう。彫刻師てうこくしのみに、かみきざむであらう。が、ひとをんな、あの華繊きやしやな、衣絵きぬゑさんを、詩人しじん煩悩ぼんなうるのである。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
然しその頃の彫刻家は——彫刻師ほりものしと言ったが——今のような世間との交渉は全くなく、鑑賞家から展覧会を見て仕事を頼まれるというようなことは殆となかった。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)