彫刻師ほりものし)” の例文
然しその頃の彫刻家は——彫刻師ほりものしと言ったが——今のような世間との交渉は全くなく、鑑賞家から展覧会を見て仕事を頼まれるというようなことは殆となかった。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
もう、大したことはないんだけれど、一時ひとしきりは大病でね、内の病院に入っていたんです。東京で私が姉妹きょうだいのようにした、さるお嬢さんの従兄子いとこでね、あの美術、何、彫刻師ほりものしなの。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)