“いろまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色街41.7%
色町33.3%
花街20.8%
花柳町4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倉田工業から電車路に出ると、その一帯は「色街いろまち」になっていた。電車路を挾んで両側の小路には円窓まるまどを持った待合が並んでいる。夜になると夜店が立って、にぎわった。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
わたくしは踊子部屋の光景——その暗惨あんさんとその乱雑とそのさわがしさの中には、場末の色町いろまちの近くなどで、時たま感じ得るようなゆるやかなあわい哀愁の情味を
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なまめかしい、江戸の花街いろまちで聞く恋慕流しを、この深山の奥で——大次郎は耳を疑いながら、弾かれたように三角石を離れて、神社の横の甲斐口へ向い、両手で声を囲んで
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
花曲輪町というのはこの町の花柳町いろまちなのでございました。
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)