“色町”の読み方と例文
読み方割合
いろまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、あの暗を払つてゐる竹藪と、この陽気な色町いろまちとが、向ひ合つてゐると云ふ事は、どう考へても、嘘のやうな気がした。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
わたくしは踊子部屋の光景——その暗惨あんさんとその乱雑とそのさわがしさの中には、場末の色町いろまちの近くなどで、時たま感じ得るようなゆるやかなあわい哀愁の情味を
勲章 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
この恋物語を書く必要上、ここでその当時に於ける京の色町いろまちいて、少しばかり説明を加えておきたい。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)