“よしはら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉原66.7%
芳原14.3%
葭原9.5%
花街4.8%
葦原4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南瓜は綽号あだなだよ。南瓜の市兵衛いちべゑと云つてね。吉原よしはらぢや下つぱの——と云ふよりや、まるでかずにはいつてゐない太鼓持たいこもちなんだ。
南瓜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
詮方せうことなしに煙草の会社へ通つて居た十一になる娘を芳原よしはらへ十両でうつて、それも手数の何のツて途中へ消えて、手に入つたのはたつたお前、六両ぢやねいか、焼石に水どころの話ぢやねエ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
宿入やどいりに出すが如き仕成しなしにて名代につかはしけるに彼の仲間の若者は萬八のくづれより向島むかうじまの花見と云ひなしそのじつ花街よしはらの櫻の景氣を見んと言ひ立ち伊勢五の養子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人心漸く泰平の娯楽をうつたへ、の芒々たる葦原よしはら(今日の吉原)に歌舞妓、見世物など、各種の遊観の供給起り、これに次いで遊女の歴史に一大進歩を成し、高厦巨屋いらかを并べて此の葦原に築かれ
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)