“よしわら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉原85.7%
芳原7.1%
葭原5.4%
1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瓦斯の入来したのは明治十三、四年の頃で、当時吉原よしわらの金瓶大黒という女郎屋の主人が、東京のものを一手に引受けていた時があった。
亡び行く江戸趣味 (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
「その、船頭が御客を乗せて芳原よしわらへ行くとこなんで」「大変な幕をやりましたな」と教師だけにちょっと首をかたむける。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今、どしどし家を建てている町中の、葭原よしわらという沼地を、何十町歩と、私たちのために、おかみから下さいました。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うすものひとつになって圓朝は、この間内あいだうちから貼りかえたいろいろさまざまの障子のような小障子のようなものへ、河岸の景色を、藪畳を、よしわらを、大広間を、侘住居わびずまいを、野遠見のとおみを、浪幕を
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)