“かりゅうかい”の漢字の書き方と例文
語句割合
花柳界100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詩人啄木ので知られている函館の立待岬たてまちざきから、某夜あるよ二人の男女が投身した。男は山下忠助と云う海産問屋の公子わかだんなで、女はもと函館の花柳界かりゅうかいで知られていた水野よねと云う常磐津ときわずの師匠であった。
妖蛸 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
いずこの花柳界かりゅうかいやカフェーにもかならず一人や二人女たちのうわさに上る好色こうしょく老爺ろうやがあるが、しかしこの羅紗屋の主人ほど一見してくその典型にはまったお客も少ないであろう。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)