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花柳界
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かりゅうかい
ふりがな文庫
“
花柳界
(
かりゅうかい
)” の例文
近頃、本物と寸分違わない様な玩具の紙幣が、
花柳界
(
かりゅうかい
)
などで流行している
相
(
そう
)
だ。それは誰かから聞いたっけ。アア、そうだ。君がいつか話したんだ。
二銭銅貨
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
現代の社会に
花柳界
(
かりゅうかい
)
と称する前代売色の遺風がそのまま存在している間は三味線もまた永続すべき力があろう。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
母の生い育ったのはただ色町と云うばかりで、いずこの土地とも分らないのが恨みであったが、それでも彼は母の
幻
(
まぼろし
)
に会うために
花柳界
(
かりゅうかい
)
の女に近づき、茶屋酒に親しんだ。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
詩人啄木の
碑
(
ひ
)
で知られている函館の
立待岬
(
たてまちざき
)
から、
某夜
(
あるよ
)
二人の男女が投身した。男は山下忠助と云う海産問屋の
公子
(
わかだんな
)
で、女はもと函館の
花柳界
(
かりゅうかい
)
で知られていた水野
米
(
よね
)
と云う
常磐津
(
ときわず
)
の師匠であった。
妖蛸
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
いずこの
花柳界
(
かりゅうかい
)
やカフェーにも
必
(
かならず
)
一人や二人女たちの
噂
(
うわさ
)
に上る
好色
(
こうしょく
)
の
老爺
(
ろうや
)
があるが、しかしこの羅紗屋の主人ほど一見して
能
(
よ
)
くその典型に
嵌
(
はま
)
ったお客も少ないであろう。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“花柳界”の意味
《名詞》
花柳(芸者や遊女など)の世界。遊郭。
(出典:Wiktionary)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
柳
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
界
常用漢字
小3
部首:⽥
9画
“花柳”で始まる語句
花柳
花柳病
花柳章太郎
花柳人
花柳場
花柳町
花柳談
花柳小説
花柳明暗
花柳紅燈