“浮舟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うきふね90.9%
うきぶね9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつてわたしは、紫式部が、いろいろな女性を書いて来た後に、手習てならいきみ——浮舟うきふねを書いたことに、なんとなく心をひかれていた。
浮舟うきふねのことをくわしく聞こうとあそばすと、そのずっと前から煩悶はんもんをし続けていたこと、その前夜にひどく泣いたことなどを言い
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「梅本」「うれし野」「浮舟うきぶね」「青柳あおやぎ」など、筆太ふでふとに染め出した、浅黄あさぎの長い暖簾のれんなどが、ヒラリヒラリとなびいている。店の作りが変っていて、隣りの店とのへだてがない。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)