“浮舟”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うきふね90.9%
うきぶね9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浮舟うきふねのことをくわしく聞こうとあそばすと、そのずっと前から煩悶はんもんをし続けていたこと、その前夜にひどく泣いたことなどを言い、
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
かつてわたしは、紫式部が、いろいろな女性を書いて来た後に、手習てならいきみ——浮舟うきふねを書いたことに、なんとなく心をひかれていた。
夕顔ゆうがお浮舟うきふね、——そう云った自分の境界にちかい、美しい女達の不しあわせな運命の中に、少女は好んで自分を見出していた。
姨捨 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
宇治の山荘では浮舟うきふねの姫君の姿のなくなったことに驚き、いろいろと捜し求めるのに努めたが、何のかいもなかった。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
正面からではないが薫がほのめかして来たことで浮舟うきふねの煩悶はまたふえた。とうとう自分は恥さらしな女になってしまうのであろうといっそう悲しがっているところへ右近が来て、
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「梅本」「うれし野」「浮舟うきぶね」「青柳あおやぎ」など、筆太ふでふとに染め出した、浅黄あさぎの長い暖簾のれんなどが、ヒラリヒラリとなびいている。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)