御寝おやす)” の例文
旧字:御寢
「早くから起して済みません。明智さんいらっしゃるでしょう。大至急御知らせしたいことがあるのです。まだ御寝おやすみでしょうけれど、一寸起してくれませんか。僕? 斎藤さいとうですよ」
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
御寝おやすみなさい。起きていらっしゃると毒ですから。私はもう御暇おいとまをします」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ゆっく御寝おやすみなさいまし、まだお早うございますから、私共はみんな起きております、御用がございましたら御遠慮なく手をお叩き遊ばして、それからあのお湯でございますが、一晩沸いておりますから
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)