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及
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およ
ふりがな文庫
“
及
(
およ
)” の例文
お
螻
(
けら
)
殿
(
どの
)
を、
佛
(
ほとけ
)
さん
蟲
(
むし
)
、
馬追蟲
(
うまおひむし
)
を、
鳴聲
(
なきごゑ
)
でスイチヨと
呼
(
よ
)
ぶ。
鹽買蜻蛉
(
しほがひとんぼ
)
、
味噌買蜻蛉
(
みそがひとんぼ
)
、
考證
(
かうしよう
)
に
及
(
およ
)
ばず、
色合
(
いろあひ
)
を
以
(
もつ
)
て
子供衆
(
こどもしう
)
は
御存
(
ごぞん
)
じならん。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
これには
石
(
いし
)
の
大小
(
だいしよう
)
は
種々
(
しゆ/″\
)
ありますが、
大
(
おほ
)
きなものになると
圓
(
えん
)
の
直徑
(
ちよつけい
)
が
一町
(
いつちよう
)
くらゐもあり、
石
(
いし
)
の
高
(
たか
)
さは
二三十尺
(
にさんじつしやく
)
に
及
(
およ
)
ぶものもあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「おっと、
御念
(
ごねん
)
には
及
(
およ
)
ばねえ。お
上
(
かみ
)
が
許
(
ゆる
)
しておくんなさりゃァ、
棒鼻
(
ぼうはな
)
へ、
笠森
(
かさもり
)
おせん
御用駕籠
(
ごようかご
)
とでも、
札
(
ふだ
)
を
建
(
た
)
てて
行
(
ゆ
)
きてえくらいだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
私も
及
(
およ
)
ばずながら、それに学びたいと思っている。実は、白状すると、私もこの話を知るまでは、なかなか決心がつかなかったがね。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
未
(
いま
)
だ
必
(
かなら
)
ずしも
(六四)
其身
(
そのみ
)
之
(
これ
)
を
泄
(
もら
)
さざるも、
而
(
しか
)
も((説者ノ))
語
(
ご
)
((適〻))
其
(
そ
)
の
匿
(
かく
)
す
所
(
ところ
)
の
事
(
こと
)
に
及
(
およ
)
ばんに、
是
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
き
者
(
もの
)
は
身
(
み
)
危
(
あやふ
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
實際
(
じつさい
)
地質學
(
ちしつがく
)
で
研究
(
けんきゆう
)
してゐる
地層
(
ちそう
)
の
深
(
ふか
)
さは
地表下
(
ちひようか
)
二三里内
(
にさんりない
)
に
横
(
よこ
)
たはつてゐるもの
許
(
ばか
)
りであつて、
醫學上
(
いがくじよう
)
の
皮膚科
(
ひふか
)
にも
及
(
およ
)
ばないものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
これで
病附
(
やみつ
)
いた
東皐子
(
とうくわうし
)
は、
翌日
(
よくじつ
)
徒弟
(
とてい
)
及
(
およ
)
び
穴掘
(
あなほり
)
の
老爺
(
おやぢ
)
を
同行
(
どうかう
)
して、
盛
(
さか
)
んに
發掘
(
はつくつ
)
し、
朝貌形完全土器
(
あさがほがたくわんぜんどき
)
を
出
(
だ
)
したなどは、
茶氣
(
ちやき
)
滿々
(
まん/\
)
である。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして、毎晩あんなに美しい話を聞かせてくれたり、すばらしい絵を見せてくれたりした、
偉大
(
いだい
)
な友だちのことに思い
及
(
およ
)
びました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
𤍠
(
あつ
)
いところから
寒
(
さむ
)
い
地方
(
ちほう
)
へ
行
(
い
)
くにつれて、そこに
生育
(
せいいく
)
してゐる
樹木
(
じゆもく
)
の
種類
(
しゆるい
)
及
(
およ
)
び
森林
(
しんりん
)
の
形
(
かたち
)
が
各々
(
おの/\
)
異
(
ことな
)
つてゐる、とは
今
(
いま
)
はお
話
(
はなし
)
しました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ヂュリ
誓言
(
せいごん
)
には
及
(
およ
)
びませぬ。
若
(
も
)
し
又
(
また
)
、
誓言
(
せいごん
)
なさるなら、わたしが
神樣
(
かみさま
)
とも
思
(
おも
)
ふお
前
(
まへ
)
の
身
(
み
)
をお
懸
(
か
)
けなされ、すればお
言葉
(
ことば
)
を
信
(
しん
)
じませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
吾等
(
われ/\
)
を
此
(
この
)
危難
(
きなん
)
から
救
(
すく
)
ひ
出
(
いだ
)
す
事
(
こと
)
は、
大佐
(
たいさ
)
の
智惠
(
ちゑ
)
でも
迚
(
とて
)
も
及
(
およ
)
ばぬのであらうと、
私
(
わたくし
)
は
深
(
ふか
)
く
心
(
こゝろ
)
に
决
(
けつ
)
したが、
今
(
いま
)
の
塲合
(
ばあひ
)
だから
何
(
なに
)
も
言
(
い
)
はない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
草木
(
さうもく
)
及
(
およ
)
び
地上
(
ちじやう
)
の
霜
(
しも
)
に
瞬
(
まばた
)
きしながら
横
(
よこ
)
にさうして
斜
(
なゝめ
)
に
射
(
さ
)
し
掛
(
か
)
ける
日
(
ひ
)
に
遠
(
とほ
)
い
西
(
にし
)
の
山々
(
やま/\
)
の
雪
(
ゆき
)
が
一頻
(
ひとしきり
)
光
(
ひか
)
つた。
凡
(
すべ
)
てを
通
(
つう
)
じて
褐色
(
かつしよく
)
の
光
(
ひかり
)
で
包
(
つゝ
)
まれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
聞居られしが
其後
(
そののち
)
渠
(
かれ
)
が弟願山の事に
及
(
およ
)
び江戸表の
寺
(
てら
)
は何方の
徒弟
(
とてい
)
なるやと
糺
(
たゞ
)
さるゝに至りて多兵衞はハツと心付
大
(
おほ
)
いに
狼狽
(
うろたへ
)
し
樣子
(
やうす
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
カントの
超絶
(
てうぜつ
)
哲学
(
てつがく
)
や
余姚
(
よよう
)
の
良知説
(
りやうちせつ
)
や
大
(
だい
)
は
即
(
すなは
)
ち
大
(
だい
)
なりと
雖
(
いへ
)
ども
臍栗
(
へそくり
)
銭
(
ぜに
)
を
牽摺
(
ひきず
)
り
出
(
だ
)
すの
術
(
じゆつ
)
は
遥
(
はる
)
かに
生臭
(
なまぐさ
)
坊主
(
ばうず
)
が
南無
(
なむ
)
阿弥陀仏
(
あみだぶつ
)
に
及
(
およ
)
ばず。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
こそならべて
見
(
み
)
たしと
我
(
われ
)
すら
思
(
おも
)
ふに
御自身
(
ごじしん
)
は
尚
(
なほ
)
なるべし
及
(
およ
)
ぶまじきこと
打出
(
うちだ
)
して
年頃
(
としごろ
)
の
中
(
なか
)
うとくもならば
何
(
なに
)
とせん
夫
(
それ
)
こそは
悲
(
かな
)
しかるべきを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
其所
(
そこ
)
で
例
(
れい
)
の
唱歌
(
しやうか
)
の
一件
(
いつけん
)
だがね、
僕
(
ぼく
)
は
色々
(
いろ/\
)
考
(
かん
)
がへたが
今更
(
いまさら
)
唱歌
(
しやうか
)
にも
及
(
およ
)
ぶまいと
思
(
おも
)
ふのだ
如何
(
どう
)
だらう。『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』で
澤山
(
たくさん
)
じやアないか。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
女は
及
(
およ
)
び
腰
(
ごし
)
になって、立て切った
障子
(
しょうじ
)
を、からりと
開
(
あ
)
ける。内は
空
(
むな
)
しき十畳敷に、
狩野派
(
かのうは
)
の
双幅
(
そうふく
)
が空しく春の
床
(
とこ
)
を飾っている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
及
(
およ
)
びその右手のこととて、彼にのり移るのも不思議はなかったが、その後一時平静に
復
(
かえ
)
ったシャクが再び譫言を吐き始めた時、人々は
驚
(
おどろ
)
いた
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「わしの力には
及
(
およ
)
ばないよ」と、死神がこたえました、「まず、一つ消えてからでないと、新しいのは燃えださないのでな」
死神の名づけ親(第一話)
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
とはいえ、わたしはその時、そんなことは気にもとめずに聞き流した。公爵などという
肩書
(
かたがき
)
は、ほとんどなんの作用もわたしに
及
(
およ
)
ぼさなかった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「どうか許して下さい。私は馬鹿です。あなた方の
髪
(
かみ
)
の毛一本にも
及
(
およ
)
びません。きっと心を改めてこのおわびは
致
(
いた
)
します。きっといたします。」
双子の星
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ヘルンが学校に行ってる間、夫人は
暇
(
ひま
)
を
盗
(
ぬす
)
んで熱心に読書をし、手の
及
(
およ
)
ぶ限り、日本の古い伝説や怪談の本を
漁
(
あさ
)
りよんだ。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
実
(
じつ
)
はここがそちの
修行場
(
しゅぎょうば
)
なのじゃ。モー
別
(
べつ
)
に
下
(
した
)
の
岩屋
(
いわや
)
に
帰
(
かえ
)
るにも
及
(
およ
)
ばぬ。
早速
(
さっそく
)
内部
(
なか
)
へ
入
(
はい
)
って
見
(
み
)
るがよい。
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も一
切
(
さい
)
取
(
と
)
り
揃
(
そろ
)
えてあるから……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あはれなる
哉
(
かな
)
吾友
(
わがとも
)
よ、我のラサ府にありし時、その身につみの
及
(
およ
)
ばんを、知らぬこころゆ
吾
(
わが
)
ために、
尽
(
つく
)
せし君を
我
(
われ
)
いかに、
棄
(
す
)
てゝや安く
過
(
すご
)
すべき
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
昔の日本の学者は
芭蕉
(
ばしょう
)
の本物を知らなかったので、そこでこの
芭蕉
(
ばしょう
)
の字を
濫用
(
らんよう
)
し、それが
元
(
もと
)
でバショウの名がつけられ
今日
(
こんにち
)
に
及
(
およ
)
んでいるのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
ムヽー、
彼
(
あれ
)
だけの
手当
(
てあて
)
に
及
(
およ
)
んでも息が出んと
申
(
まう
)
せば
最早
(
もはや
)
全
(
まつた
)
く
命数
(
めいすう
)
が
尽
(
つ
)
きたのかも知れぬて、
何
(
ど
)
うしても
気
(
き
)
が
附
(
つ
)
かぬか。
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
二十五六
歳
(
さい
)
の
頃
(
ころ
)
より
毎日
(
まいにち
)
朝夕
(
てうせき
)
實行
(
じつかう
)
して、七十七
歳
(
さい
)
の
今日
(
こんにち
)
に
及
(
およ
)
び、
爾來
(
じらい
)
數十年間
(
すうじふねんかん
)
頭痛
(
づつう
)
を
忘
(
わす
)
れ、
胃
(
ゐ
)
は
健全
(
けんぜん
)
となり、
感冐
(
かんばう
)
に
犯
(
をか
)
されたる
事
(
こと
)
未
(
いま
)
だ
一度
(
いちど
)
もあらず。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
そしてその病床には最も忠実な弟子であったヴィヴィアニ
及
(
およ
)
びトリチェリが絶えず傍に侍していたということです。
ガリレオ・ガリレイ
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
御心配
(
ごしんぱい
)
には
及
(
およ
)
びません。
今日
(
きょう
)
から
七日
(
なのか
)
の
日限
(
にちげん
)
のつきないうちに、きっと
娘
(
むすめ
)
さんを
助
(
たす
)
けることができるだろうと
思
(
おも
)
いますから、
安心
(
あんしん
)
して
待
(
ま
)
っていて
下
(
くだ
)
さい。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
この
篇
(
へん
)
『
飾馬考
(
かざりうまかんがへ
)
』『
驊騮全書
(
くわりうぜんしよ
)
』『
武器考證
(
ぶきかうしよう
)
』『
馬術全書
(
ばじゆつぜんしよ
)
』『
鞍鐙之辯
(
くらあぶみのべん
)
』『
春日神馬繪圖及解
(
かすがしんばゑづおよびげ
)
』『
太平記
(
たいへいき
)
』
及
(
およ
)
び
巣林子
(
さうりんし
)
の
諸作
(
しよさく
)
に
憑
(
よ
)
る
所
(
ところ
)
多
(
おほ
)
し
敢
(
あへ
)
て
出所
(
しゆつしよ
)
を
明
(
あきらか
)
にす
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
ウィリアム
第
(
だい
)
一
世
(
せい
)
、
其人
(
そのひと
)
の
立法
(
りつぱふ
)
は
羅馬
(
ローマ
)
法皇
(
はふわう
)
の
御心
(
みこゝろ
)
に
愜
(
かな
)
ひ、
忽
(
たちま
)
ちにして
首領
(
しゆれう
)
の
必要
(
ひつえう
)
ありし
英人
(
えいじん
)
の
從
(
したが
)
ふ
所
(
ところ
)
となり、
近
(
ちか
)
くは
纂奪
(
さんだつ
)
及
(
およ
)
び
征服
(
せいふく
)
を
恣
(
ほしひまゝ
)
にするに
至
(
いた
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
三
韓
(
かん
)
支那
(
しな
)
の
建築
(
けんちく
)
は
木材
(
もくざい
)
と
甎
(
せん
)
と
石
(
いし
)
との
混用
(
こんよう
)
であるが、これも
彼
(
か
)
の
土
(
ど
)
における
木材
(
もくざい
)
が
比較的
(
ひかくてき
)
貧少
(
ひんせう
)
であるのと、
石材
(
せきざい
)
及
(
およ
)
び
甎
(
せん
)
に
適
(
てき
)
する
材料
(
ざいれう
)
が
豊富
(
ほうふ
)
であるがためである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
「
菜摘邨来由
(
なつみむららいゆ
)
」と題する巻物が一巻、義経公より拝領の
太刀
(
たち
)
脇差
(
わきざし
)
数口、
及
(
およ
)
びその目録、
鍔
(
つば
)
、
靱
(
うつぼ
)
、
陶器
(
とうき
)
の
瓶子
(
へいし
)
、それから静御前より
賜
(
たま
)
わった
初音
(
はつね
)
の
鼓
(
つづみ
)
等の品々。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
利根
(
とね
)
の
水源
(
すゐげん
)
を
確定
(
かくてい
)
し、
越後
(
えちご
)
及
(
およ
)
ひ
岩代
(
いわしろ
)
と
上野
(
かうずけ
)
の国境を
定
(
さだ
)
むるを主たる
目的
(
もくてき
)
となせども、
傍
(
かたは
)
ら
地質
(
ちしつ
)
の
如何
(
いかん
)
を
調査
(
てうさ
)
し、
将来
(
しやうらい
)
開拓
(
かいたく
)
すべき
原野
(
げんや
)
なきや
否
(
いなや
)
、
良山林
(
りやうさんりん
)
ありや
否
(
いなや
)
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
是
(
これ
)
は
廿
(
にぢう
)
四年の六月が
初刊
(
しよかん
)
であつたが、例の九号にも
及
(
およ
)
ばずして
又
(
また
)
罷
(
や
)
めて
了
(
しま
)
つたのです、
小栗風葉
(
をぐりふうえふ
)
は
此
(
こ
)
の会員の
中
(
うち
)
から出たので、
宅
(
たく
)
に来たのは
泉鏡花
(
いづみきやうくわ
)
が
先
(
さき
)
ですが
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
寢食
(
しんしよく
)
の
事
(
こと
)
は
申
(
まを
)
すに
及
(
およ
)
ばず、
器物
(
きぶつ
)
の
取扱
(
とりあつかひ
)
、
火
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
、
水
(
みづ
)
の
事
(
こと
)
、
掃除
(
さうぢ
)
の
事
(
こと
)
、
其外
(
そのほか
)
一
體
(
さい
)
の
仕事
(
しごと
)
に
關
(
くわん
)
して
皆
(
みん
)
な
銘々
(
めい/\
)
の
獨立心
(
どくりつしん
)
に
依
(
よ
)
つて
行
(
おこな
)
へば
自然
(
しぜん
)
と
責任
(
せきにん
)
を
重
(
おも
)
んずるやうになる。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
そこには
私
(
わたし
)
及
(
およ
)
び
私
(
わたし
)
の
周圍
(
しうい
)
をなした人
達
(
たち
)
や旅の風
景
(
けい
)
などの
過去
(
くわこ
)
の一
面
(
めん
)
々々が、あざやかに
記録
(
きろく
)
されてゐる。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
フランス
及
(
およ
)
びフランス人をよく知る
僕
(
ぼく
)
には——もちろんフランス人にも日本人として僕が同感し
兼
(
か
)
ねる性情も
多分
(
たぶん
)
にありますが——それが実に明白に理解されます。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
及
(
およ
)
ばずながら私がお道
筋
(
すじ
)
をご案内申しあげたいと存じまして、お迎えにまいりましたのでございます
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
斯くする事數回に
及
(
およ
)
べば、各の紐夫々に延びて、全体の形、
恰
(
あたか
)
も
車輪
(
しやりん
)
の如くに
成
(
な
)
りて勢好く廻轉す。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
すると吉宗、何を思ったか、いきなり
及
(
およ
)
び腰に自ら
扇子
(
せんす
)
で御簾をはねると、ぬっと顔を突き出した。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そこにあざやかに
描
(
えが
)
き出された一少年の不思議な「はつ恋」の体験のいきさつは、その底に作者自身の一生を支配した宿命的な
呪
(
のろ
)
いの裏づけがあることを知るに
及
(
およ
)
んで
「はつ恋」解説
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
根葉
(
ねは
)
からち
置
(
お
)
けば、
昨年
(
こぞ
)
今年
(
ことし
)
なてや、
首里
(
しゆり
)
納
(
をさ
)
めならぬ、
那覇
(
なは
)
納
(
をさ
)
めならぬ、
御百姓
(
おひやくしやう
)
のまじりかつ
死
(
じに
)
に
及
(
およ
)
で、
御願
(
おねげ
)
てる
御願
(
おねげ
)
、
祈
(
たか
)
べてるたかべ、
肝揃
(
きもそろ
)
て
立
(
た
)
てゝ、
肝揃
(
きもそろ
)
て
願
(
ね
)
げは
ユタの歴史的研究
(新字新仮名)
/
伊波普猷
(著)
それ
故
(
ゆゑ
)
に
濱口内閣
(
はまぐちないかく
)
の
出來
(
でき
)
たときは
既
(
すで
)
に
昭和
(
せうわ
)
四
年度
(
ねんど
)
の四
分
(
ぶん
)
の一を
經過
(
けいくわ
)
して
居
(
を
)
つたに
拘
(
かゝは
)
らず、
實行豫算
(
じつかうよさん
)
の
上
(
うへ
)
に一
般
(
ぱん
)
會計
(
くわいけい
)
及
(
およ
)
び
特別會計
(
とくべつくわいけい
)
を
合
(
あは
)
せて一
億
(
おく
)
四千七百
萬圓程
(
まんゑんほど
)
節約
(
せつやく
)
をなして
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
拭掃除
(
ふきさうじ
)
も
面倒也
(
めんどうなり
)
、お
茶拵
(
ちやごしら
)
へも
面倒也
(
めんどうなり
)
内職婦人
(
ないしよくふじん
)
の時を
惜
(
おし
)
むこと、金を
惜
(
おし
)
むよりも
甚
(
はなはだ
)
しく
候
(
そろ
)
。
煮染
(
にしめ
)
の
行商
(
ぎやうせふ
)
はこれが
為
(
ため
)
に
起
(
おこ
)
りて、
中々
(
なか/\
)
の
繁昌
(
はんじやう
)
と聞き
及
(
およ
)
び
申候
(
まうしそろ
)
文明的
(
ぶんめいてき
)
に
候
(
そろ
)
(二十日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
其外
(
そのほか
)
の
便利
(
べんり
)
は一々
計
(
かぞ
)
へ
擧
(
あぐ
)
るに
及
(
およ
)
ばざることなり。
唯
(
たゞ
)
此後
(
このゝち
)
は
所謂
(
いはゆる
)
晦日
(
みそか
)
に
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
ることあるべし。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
さう
思
(
おも
)
つて
私
(
わたし
)
はまだ
自分
(
じぶん
)
の
眼
(
め
)
には
隱
(
かく
)
されてゐる
太陽
(
たいやう
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
を
想像
(
さうざう
)
の
中
(
なか
)
に
探
(
さが
)
し
求
(
もと
)
めた。けれども
私
(
わたし
)
はそれをさう
長
(
なが
)
く
待
(
ま
)
つには
及
(
およ
)
ばなかつた。
小松
(
こまつ
)
は
刻々
(
こく/\
)
に
輝
(
かゞや
)
きを
増
(
ま
)
して
行
(
い
)
つた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
しかし、十一
歳
(
さい
)
のときに父を失うに
及
(
およ
)
んで、この幸福の
夢
(
ゆめ
)
もはかなく消え去ってしまった。
絵のない絵本:02 解説
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
と
言
(
い
)
ふのは、
唯
(
たゞ
)
單
(
たん
)
に
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
のためにとばかりでは
無
(
な
)
く、わたしは
此等
(
これら
)
のはなしの
中
(
なか
)
で
人生
(
じんせい
)
、
社會
(
しやくわい
)
及
(
およ
)
びその
運命
(
うんめい
)
や
生活
(
せいくわつ
)
に
關
(
くわん
)
する
諸問題
(
しよもんだい
)
を
眞摯
(
まじめ
)
にとり
扱
(
あつか
)
つてみたからであります。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
しかしそれも、けっして
理
(
り
)
くつらしくは
出
(
で
)
てをらずに、このほがらかな
調子
(
ちようし
)
に、
玉
(
たま
)
のように
包
(
つゝ
)
まれて、たゞ
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
に、
及
(
およ
)
び
雁
(
かり
)
の
列
(
れつ
)
に
動
(
うご
)
かされた
氣分
(
きぶん
)
として、
胸
(
むね
)
に
觸
(
ふ
)
れて
來
(
き
)
ます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
及
常用漢字
中学
部首:⼜
3画
“及”を含む語句
追及
埃及諸神譜
及第
不及
埃及
過不及
普及
聞及
言及
埃及煙草
波及
及川
難及
推及
埃及王
出埃及記
及腰
埃及人
及至
不申及
...