“及川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいかわ75.0%
おひかは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃の三四郎の留守宅には、妻の比露子ひろこ従弟いとこに当る及川おいかわというM大学の学生が、月始めからやって来ていた。この男に関しては、私は余り詳しく知らない。
寒の夜晴れ (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
地質調査ちしつちょうさをするときはこんなどこから来たかわからないあいまいな岩石もの鉄槌かなづちを加えてはいけないと教えようかな。すぐの前を及川おいかわ手拭てぬぐいくびいて黄色のふくいそいでいるし、おうかな。
台川 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
さっきも一遍云ったのだがもう一度あの禿はげの所の平べったい松を説明しようかな。平ったくて黒い。影も落ちてゐる、どこかであんなコロタイプを見た。及川おひかはやなんか知ってるんだ。よすかな。
台川 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)