“危難”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きなん82.4%
あぶな5.9%
あやうき5.9%
あやふき5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はこのマスコットといっしょにいさえすれば、どんな危難きなんにあっても大じょうぶだという、信仰のようなものを持っていたのです。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「氣をつけないと危難あぶないぞ!」と、徳二郎は上から言つた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
父をかなしと思えば、恋しきは良人武男。旅順に父の危難あやうきを助けたまいしとばかり、後の消息はたれ伝うる者もなく、思いは飛び夢は通えど、今はいずくにか居たもうらん。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
我曰ふ、あゝ千萬ちよろづ危難あやふきを經て西にきたれる兄弟たちよ、なんぢら日を追ひ 一一二—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)