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危難
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きなん
ふりがな文庫
“
危難
(
きなん
)” の例文
彼はこのマスコットといっしょにいさえすれば、どんな
危難
(
きなん
)
にあっても大じょうぶだという、信仰のようなものを持っていたのです。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
吾等
(
われ/\
)
を
此
(
この
)
危難
(
きなん
)
から
救
(
すく
)
ひ
出
(
いだ
)
す
事
(
こと
)
は、
大佐
(
たいさ
)
の
智惠
(
ちゑ
)
でも
迚
(
とて
)
も
及
(
およ
)
ばぬのであらうと、
私
(
わたくし
)
は
深
(
ふか
)
く
心
(
こゝろ
)
に
决
(
けつ
)
したが、
今
(
いま
)
の
塲合
(
ばあひ
)
だから
何
(
なに
)
も
言
(
い
)
はない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
友を救うためには、
自己
(
じこ
)
の
危難
(
きなん
)
をかえりみるべきでない、
義侠
(
ぎきょう
)
の血をうけた富士男の
意気
(
いき
)
は、りんぜんとして五体にみちた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「じゃ大胆に『
危難
(
きなん
)
の
海
(
うみ
)
』の南に
聳
(
そび
)
えるコンドルセに着陸しよう。皆、
防寒具
(
ぼうかんぐ
)
に酸素
吸入器
(
きゅうにゅうき
)
を背負うことを忘れないように。……では着陸用意!」
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ひどいやつがあったもので、人の
危難
(
きなん
)
はわが楽しみ、まるで芝居の幕があくのを待つような心もちで
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
南洲及び大久保公、木戸公、後藤象次郎、坂本龍馬等公を洛東より迎へて、朝政に任ぜしむ。公既に職に在り、
屡
(
しば/\
)
刺客
(
せきかく
)
の
狙撃
(
そげき
)
する所となり、
危難
(
きなん
)
累
(
しき
)
りに至る、而かも
毫
(
がう
)
も
趨避
(
すうひ
)
せず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
それも
武田
(
たけだ
)
一
党
(
とう
)
のため。ああ、しかも
伊那丸
(
いなまる
)
さまの
危難
(
きなん
)
を知った日に、この鷲が、ふたたびじぶんの手にかえるとは、天がこの
竹童
(
ちくどう
)
をあわれんでか、
果心居士
(
かしんこじ
)
さまのお
護
(
まも
)
りであろうか。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もし
此心得
(
このこゝろえ
)
を
體得
(
たいとく
)
せられたならば、
個人
(
こじん
)
としては
震災
(
しんさい
)
から
生
(
しよう
)
ずる
危難
(
きなん
)
を
免
(
まぬか
)
れ、
社會上
(
しやかいじよう
)
の
一人
(
ひとり
)
としては
地震後
(
ぢしんご
)
の
火災
(
かさい
)
を
未然
(
みぜん
)
に
防止
(
ぼうし
)
し、
從來
(
じゆうらい
)
われ/\が
惱
(
なや
)
んだ
震災
(
しんさい
)
の
大部分
(
だいぶぶん
)
が
避
(
さ
)
けられることゝ
思
(
おも
)
ふ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
刺し去より後藤は夫婦の者に向ひヤレ/\危き事でありしが
最早
(
もはや
)
我等が
馳着
(
はせつけ
)
たる上は心安く思はるべし
然
(
され
)
ど御浪人には強き
怪我
(
けが
)
もなかりしやと云に夫婦の者は大いに
悦
(
よろこ
)
び
何
(
いづ
)
れの御方かは存ぜねども
※
(
はか
)
らず我々が
危難
(
きなん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
出港
(
しゆつかう
)
のみぎり
白色檣燈
(
はくしよくしやうとう
)
の
碎
(
くだ
)
けた
事
(
こと
)
、メシナ
海峽
(
かいきよう
)
で、
一人
(
ひとり
)
の
船客
(
せんきやく
)
が
海
(
うみ
)
に
溺
(
おぼ
)
れた
事等
(
ことなど
)
、
恰
(
あだか
)
も
天
(
てん
)
に
意
(
こゝろ
)
あつて、
今回
(
こんくわい
)
の
危難
(
きなん
)
を
豫知
(
よち
)
せしめた
樣
(
やう
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
修理された古い宇宙艇が、すこしばかりの
金塊
(
きんかい
)
を土産に、「
危難
(
きなん
)
の海」近くコンドルセを出発したのは、月世界に到着してから十日後のことだった。
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
光一の目は次第に熱気をおびてきた、かれの心はいまどうかして親友の
危難
(
きなん
)
を救い、親友をして光ある世界に活躍せしめようという友情にみたされていた。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
と、
異口同音
(
いくどうおん
)
にさけんだが、いかにかれの
危難
(
きなん
)
を知っても、それへ力を
貸
(
か
)
してやることもならず、
鷲
(
わし
)
はまた、バッと山かげに突きあたって
飛翼
(
ひよく
)
をかえし、広い
琵琶湖
(
びわこ
)
の上を高くひくく舞いはじめた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「火の玉」少尉にとっては、二重の
危難
(
きなん
)
であった。いずれも予期しなかった不意打の危難であった。
空中漂流一週間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
本船
(
ほんせん
)
は
連續
(
つゞけさま
)
に
爆裂信號
(
ばくれつしんがう
)
を
揚
(
あ
)
げ、
非常滊笛
(
ひじやうきてき
)
を
鳴
(
な
)
らし、
危難
(
きなん
)
を
告
(
つ
)
ぐる
號鐘
(
がうしやう
)
は
割
(
わ
)
るゝばかりに
響
(
ひゞ
)
き
渡
(
わた
)
つたけれど、
海蛇丸
(
かいだまる
)
は
音
(
おと
)
もなく、ずん/\と
接近
(
せつきん
)
して
來
(
く
)
るばかりである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
じつに、武田一
党
(
とう
)
の
致命的
(
ちめいてき
)
な
危難
(
きなん
)
は、
目睫
(
もくしょう
)
にせまっているのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふたりは
帆綱
(
ほづな
)
をしっかりとにぎりながら、
危難
(
きなん
)
をさけた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
と兄は始めて、この博士の室で
遭
(
あ
)
ったという
危難
(
きなん
)
について物語りました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ワレ等ノ最後ノ
勧告
(
かんこく
)
デアル。『
危難
(
きなん
)
ノ海』附近ニハ貴艇ノ云ウガ如キ何等ノ異変ヲ発見セズ。貴艇ノ観測ハ
誤
(
あやま
)
リナルコト
明
(
あきら
)
カナリ。ワガ忠告ヲ聞クコトナク出発スレバ、貴艇ノ行動ハ自殺ニ等シカラン」
月世界探険記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「映写幕の左上の隅のところにあるのがアポロニウスという噴火口だ。その下の方——つまり北のことだが、
危難
(
きなん
)
の海という名のついた海のあとさ。ほら、だんだん大きな噴火口が下の方からあらわれてくる……」
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
覆面探偵の
危難
(
きなん
)
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“危難”の意味
《名詞》
危難(きなん)
生命に関わるような災禍。
(出典:Wiktionary)
危
常用漢字
小6
部首:⼙
6画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“危”で始まる語句
危
危険
危惧
危篤
危殆
危險
危急
危懼
危害
危機