“馳着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はせつけ50.0%
はせつき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刺し去より後藤は夫婦の者に向ひヤレ/\危き事でありしが最早もはや我等が馳着はせつけたる上は心安く思はるべしされど御浪人には強き怪我けがもなかりしやと云に夫婦の者は大いによろこいづれの御方かは存ぜねどもはからず我々が危難きなん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いづれに居らるゝやといひければ亭主八五郎然ればなり其病人と申は多分たぶん今晩こんばん旅人りよじんに怪我のあるはずゆゑ急度きつと今に參るならんといふに醫師は大いに不審いぶかり然樣か夫は餘り手廻てまはすぎたりシテ其怪我人のあらんと云事は如何のわけなりやと申ければ八五郎は浪人夫婦の事より後藤半四郎がたすけ馳着はせつけし始末等委細ゐさいに物語りなどして居たりしが亭主は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見渡すに夜中の事ゆゑ夫なりと目當めあては知ねど女の聲ヤヨ人殺し/\助け給へと叫ぶにぞさてこそ惡漢御參んなれと猶一さん馳着はせつきて用意の延棒のべぼうを追取直してをどりこみて女房をおさへたる惡漢どもを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)