“號鐘”のいろいろな読み方と例文
新字:号鐘
読み方割合
かね33.3%
がうしよう33.3%
がうしやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
健は卓の上から延び上つて、其處に垂れて居るなわを續け樣に強く引いた。壁の彼方では勇しく號鐘かねが鳴り出す。今か今かとそれを待ちあぐんでゐた生徒等は、一しきり春の潮の樣に騷いだ。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
夫人ふじん少年せうねんとをその船室キヤビンおくつて、明朝めうてうちぎつて自分じぶん船室へやかへつたとき八點鐘はつてんしよう號鐘がうしようはいと澄渡すみわたつて甲板かんぱんきこえた。
本船ほんせん連續つゞけさま爆裂信號ばくれつしんがうげ、非常滊笛ひじやうきてきらし、危難きなんぐる號鐘がうしやうるゝばかりにひゞわたつたけれど、海蛇丸かいだまるおともなく、ずん/\と接近せつきんしてるばかりである。