危難あやうき)” の例文
父をかなしと思えば、恋しきは良人武男。旅順に父の危難あやうきを助けたまいしとばかり、後の消息はたれ伝うる者もなく、思いは飛び夢は通えど、今はいずくにか居たもうらん。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)