“纂奪”の読み方と例文
読み方割合
さんだつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ウィリアムだいせい其人そのひと立法りつぱふ羅馬ローマ法皇はふわう御心みこゝろかなひ、たちまちにして首領しゆれう必要ひつえうありし英人えいじんしたがところとなり、ちかくは纂奪さんだつおよ征服せいふくほしひまゝにするにいたりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
自分は袁紹えんしょう、劉表を討平とうへいし、身は宰相の重きにあるといえ、或いは疑いを抱いて、曹操も天下を纂奪さんだつする野心があるのでないかなどという者があるかもしれぬが、われ少年の日
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「先帝の正統なる御嫡子おんちゃくしたる今の帝に、なんの瑕瑾かきんやあらん、咎めやあらん。こんな所で、帝位の廃立を議するとは何事だ。おそらく、纂奪さんだつたくらむ者でなくば、そんな暴言は吐けまい」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)