“肩書”の読み方と例文
読み方割合
かたがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正二位内侍局ないじのつぼねとかいう肩書かたがきで方々を押し廻してあるいていることが奉行所の耳へきこえたので、お琴も善兵衛も吟味をうけることになりました。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とはいえ、わたしはその時、そんなことは気にもとめずに聞き流した。公爵などという肩書かたがきは、ほとんどなんの作用もわたしにおよぼさなかった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
けれどもぼく大島小學校おほしませうがくかう出身しゆつしんなることを、諸君しよくんごと立派りつぱ肩書かたがきもつらるるうち公言こうげんしてすこしはぢず、むしほこつて吹聽ふいちやうしたくなるのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)