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肩書
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かたがき
ふりがな文庫
“
肩書
(
かたがき
)” の例文
正二位
内侍局
(
ないじのつぼね
)
とかいう
肩書
(
かたがき
)
で方々を押し廻してあるいていることが奉行所の耳へきこえたので、お琴も善兵衛も吟味をうけることになりました。
半七捕物帳:26 女行者
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
とはいえ、わたしはその時、そんなことは気にもとめずに聞き流した。公爵などという
肩書
(
かたがき
)
は、ほとんどなんの作用もわたしに
及
(
およ
)
ぼさなかった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
けれども
尚
(
な
)
ほ
僕
(
ぼく
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
出身
(
しゆつしん
)
なることを、
諸君
(
しよくん
)
の
如
(
ごと
)
き
立派
(
りつぱ
)
な
肩書
(
かたがき
)
を
持
(
もつ
)
て
居
(
を
)
らるる
中
(
うち
)
で
公言
(
こうげん
)
して
少
(
すこし
)
も
恥
(
はぢ
)
ず、
寧
(
むし
)
ろ
誇
(
ほこ
)
つて
吹聽
(
ふいちやう
)
したくなるのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
温厚玉のような君子が
歴
(
れっき
)
とした官職の
肩書
(
かたがき
)
附
(
つ
)
きの名刺を示しても聞かれないで警察へ拘留されたという話も聞いている。
最後の大杉
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
徳川家
(
とくがわけ
)
の
重臣
(
じゅうしん
)
、
甲州
(
こうしゅう
)
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
城主
(
じょうしゅ
)
、大講会総奉行、それらの
肩書
(
かたがき
)
を
威光
(
いこう
)
にきている長安は
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
といつて
肩書
(
かたがき
)
の
処
(
ところ
)
を
指
(
ゆびさ
)
した、
恐
(
おそ
)
ろしくみぢかい
指
(
ゆび
)
で、
黄金
(
きん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
の
太
(
ふと
)
いのをはめて
居
(
ゐ
)
る。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
其所
(
そこ
)
へ、
周布神奈川縣知事
(
すふかながはけんちじ
)
が
來
(
く
)
る。
橋本警務長
(
はしもとけいむちやう
)
が
來
(
く
)
る。
田中代議士
(
たなかだいぎし
)
、
樋口郡長
(
ひぐちぐんちやう
)
、
曰
(
いは
)
く
何
(
なに
)
、
曰
(
いは
)
く
何
(
なに
)
、
斯
(
か
)
ういふ
時
(
とき
)
には
肩書
(
かたがき
)
が
必用
(
ひつよう
)
と
見
(
み
)
える。
高等野次馬
(
かうとうやじうま
)
の
數
(
かず
)
、
無慮
(
むりよ
)
百
餘名
(
よめい
)
と
註
(
ちう
)
せられた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
袖
(
そで
)
よ
今
(
いま
)
の
苦勞
(
くらう
)
はつらくとも
暫時
(
しばし
)
の
辛抱
(
しんばう
)
ぞしのべかし、やがて
伍長
(
ごちやう
)
の
肩書
(
かたがき
)
も
持
(
も
)
たば、
鍛工場
(
たんこうぢやう
)
の
取締
(
とりしま
)
りとも
言
(
い
)
はれなば、
家
(
いへ
)
は
今
(
いま
)
少
(
すこ
)
し
廣
(
ひろ
)
く
小女
(
こをんな
)
の
走
(
はし
)
り
使
(
づか
)
ひを
置
(
お
)
きて、
其
(
その
)
かよわき
身
(
み
)
に
水
(
みづ
)
は
汲
(
く
)
まさじ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
書
(
かい
)
て
下
(
くだ
)
されましと言に道具屋ハイ/\
家主
(
いへぬし
)
は
廣
(
ひろ
)
次郎と申ますと
肩書
(
かたがき
)
にして渡しければ直八是で宜と其儘
馬喰
(
ばくろ
)
町の
旅宿
(
りよしゆく
)
へ歸りて長兵衞
并
(
ならび
)
に
村名主
(
むらなぬし
)
源左衞門に向ひ下谷
山下
(
やました
)
にて
見當
(
みあた
)
りし
脇差
(
わきざし
)
の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ぢや、君、宮内省の方を、ひとつ、せいぜい、せついてみてくれ給へ。数は少くつても、こいつは、
肩書
(
かたがき
)
みたいなもんだからね。多少運動費を出してもいゝ。それから……ちよつと待つて……。
医術の進歩
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
小介川文學士
(
こすけがはぶんがくし
)
が
伴
(
ともな
)
ふて
來
(
き
)
た
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
を
除
(
のぞ
)
いては
皆
(
み
)
な
此倶樂部
(
このくらぶ
)
の
會員
(
くわいゐん
)
で、
其
(
そ
)
の
一人
(
ひとり
)
はオックスホード
大學
(
だいがく
)
の
出身
(
しゆつしん
)
、
其一人
(
そのひとり
)
はハーバード
大學
(
だいがく
)
の
出身
(
しゆつしん
)
など、
皆
(
み
)
なそれ/″\の
肩書
(
かたがき
)
を
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
る
年少氣鋭
(
ねんせうきえい
)
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
肩
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
“肩”で始まる語句
肩
肩衣
肩胛骨
肩掛
肩肘
肩章
肩肱
肩身
肩越
肩先