“伍長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごちょう84.6%
ごちやう15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも、この、恋人の兄の軍曹ぐんそうとか伍長ごちょうとかいうものは、ファウストの昔から、色男にとって甚だ不吉な存在だという事になっている。
グッド・バイ (新字新仮名) / 太宰治(著)
名簿には、「熊本県、二十六歳、村農会書記、村青年団長、農学校卒」とあり、備考欄に、「歩兵伍長ごちょう、最近満州より帰還きかん
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
やがて伍長ごちやうの肩書も持たば、鍛工場たんこうじやうの取締りとも言はれなば、家は今少し広く、小女こおんなの走り使ひを置きて、そのかよわき身に水はまさじ。我れを腑甲斐ふがひなしと思ふな。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そでいま苦勞くらうはつらくとも暫時しばし辛抱しんばうぞしのべかし、やがて伍長ごちやう肩書かたがきたば、鍛工場たんこうぢやう取締とりしまりともはれなば、いへいますこひろ小女こをんなはし使づかひをきて、そのかよわきみづまさじ
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)