“ごちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
伍長61.1%
語調16.7%
後朝11.1%
御牒5.6%
言調5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名簿には、「熊本県、二十六歳、村農会書記、村青年団長、農学校卒」とあり、備考欄に、「歩兵伍長ごちょう、最近満州より帰還きかん
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
ところが、用人源伍兵衛の語調ごちょうたるや、はなはだ尋常でない。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
美しい纏頭てんとうの衣類を肩に掛けているので後朝ごちょうの使いであることを人々は知った。いつの間にお手紙は書かれたのであろうと想像するのも快いことではないはずである。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「ですが、御牒ごちょうによって、長門ながと厚東こうとうノ入道、周防すおうの大内義弘よしひろ、そのほか大島義政なんども、みな、人数にんずをあげてお出迎えに出ておりますが」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聞きとれにくいほど低い声で、こう相良は唸った。私はポケットから調書をとり出すと彼の耳のところで、しっかりした言調ごちょうを選んでよみ聞かせてやった。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)