“きぬ/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後朝87.5%
帰朝12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
参議藤原玄上はるかみの女子で、皇太子保明親王の御息所みやすどころに上った人があったが、敦忠がまだ左近少将であった時分に、お二人の間の後朝きぬ/″\の使を勤めさせられたものであった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それで取まわしがいゝ、誠にかゆいところへ手の届くようにせられましたから、何うもひねりぱなしで二度うらを返さずにおくことが出来なくなる。後朝きぬ/″\のわかれにもなんとなく帰しともない様子があって
遺憾乍ら杉並木は無いが温泉の町より帰朝きぬ/″\の別れを告げて帰る赤シヤツと野だとを存分になぐる場所を求めて誰しもこの欅並木を見逃すものは無からう。
坊つちやん「遺蹟めぐり」 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)