“きぬぎぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
後朝100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまり桝形は追分における、唯一の後朝きぬぎぬの場所なので、「信州追分桝形の茶屋でホロリと泣いたが忘らりょか」
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あるいは七月ふみつきの、「よろづの所あけながら夜をあかす」ころの、有り明けの情調を、後朝きぬぎぬの女と男とによって描いているごとき、——女は情人の去ったあと
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
夜来のおどろきと気づかいに疲れたのか——おくれ毛が二、三本、ほの蒼い頬に垂れかかって、紅のせたくちびるも、後朝きぬぎぬのわかれを思わせてなまめかしい。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)