“肩越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたごし58.3%
かたご33.3%
かたこし8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火縄を取つて、うしろざまの、肩越かたごしに、ポン、と投げると、杉の枝に挟まつて、ふつと消えたと思つたのが、めら/\と赤く燃上もえあがつた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一学は舌打ちをして肩越かたごしに眼を向けた。三十四五の旅商人たびあきんどにしては陽焦ひやけの浅い男である。ひとみがぶつかると、急に世辞笑いをして
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あしみづなか投出なげだしたからちたとおも途端とたんに、をんな脊後うしろから肩越かたこしむねをおさへたのでしつかりつかまつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)