御廃およ)” の例文
「どうせ藤尾さんのようには参りません——あらそんな椽側えんがわへ煙草の灰を捨てるのは御廃およしなさいよ。——これをして上げるから」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「え、召上るんですか。——然し、もう御廃およしなさいよ」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御廃およしなさい、阿母おっかさんの世話は藤尾にさせたいからと云うし、そんなら独立するだけの仕事でもするかと思えば、毎日部屋のなかへこもって寝転んでるしさ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「だけれど、藤尾さんは御廃およしなさいよ。藤尾さんの方で来たがっていないんだから」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そりゃ、御廃およしよ」と答えた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)