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守
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まもり
ふりがな文庫
“
守
(
まもり
)” の例文
『越後軍紀』に「信玄西条山へ寄せて来て攻むるときは、彼が陣形常々の
守
(
まもり
)
を失ふべし、その時無二の一戦を遂げて勝負すべし」
川中島合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
我若しかの非情の目、その
守
(
まもり
)
きびしきために高き價を拂へる目が、シリンガの事を聞きつゝ眠れる
状
(
さま
)
を寫すをうべくば 六四—
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
刷毛
(
はけ
)
先を散らして左へ曲げた、色の淺黒い
兄哥
(
あにい
)
。
唐棧
(
たうざん
)
の胸をはだけて、掛け
守
(
まもり
)
袋の紐と、腹帶に呑んだ
匕首
(
あひくち
)
の脹らみを見せようと言つた種類の人間です。
銭形平次捕物控:040 兵庫の眼玉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
安産のお
守
(
まもり
)
を受けたり、
御神籤
(
おみくじ
)
を引いている人もあります。
御賓頭盧
(
おびんずる
)
の前で、老人がその肩や
膝
(
ひざ
)
を
撫
(
な
)
でては自分のその処をさすることを繰返しています。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
「こうやって、お
守
(
まもり
)
にしておくの。そうしちゃ
暖
(
あった
)
めておいて、いらっしゃる時敷かせますからね、きっとよ。」
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
まだ御札の
外
(
ほか
)
に萩原さまの
懐
(
ふところ
)
に入れていらっしゃるお
守
(
まもり
)
は、
海音如来
(
かいおんにょらい
)
様という有難い
御守
(
おまもり
)
ですから、それが有っては
矢張
(
やッぱり
)
お側へまいる事が出来ませんから
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何と心得ているか。子供とはいえシテはシテである。シテは舞台の神様で能の
守
(
まもり
)
本尊である。そのシテを
梅津只円翁伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
建文帝
(
けんぶんてい
)
は
如何
(
いか
)
にせしぞや。伝えて
曰
(
いわ
)
く、
金川門
(
きんせんもん
)
の
守
(
まもり
)
を失うや、帝自殺せんとす。
翰林院編修
(
かんりんいんへんしゅう
)
程済
(
ていせい
)
白
(
もう
)
す、
出亡
(
しゅつぼう
)
したまわんには
如
(
し
)
かじと。
少監
(
しょうかん
)
王鉞
(
おうえつ
)
跪
(
ひざまず
)
いて進みて
白
(
もう
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
これに対しては子育ての
守
(
まもり
)
として、巨大なる山杓子を授けた社もあったという。越前
湯尾
(
ゆのお
)
峠の孫杓子を始めとし、今でも杓子には小児安全の
祈祷
(
きとう
)
を含むものが多い。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
乃
(
すなわ
)
ち眼を閉じ
頭顱
(
かしら
)
を抱えて
其処
(
そこ
)
へ横に倒れたまま、五官を馬鹿にし七情の
守
(
まもり
)
を解いて、是非も曲直も栄辱も窮達も叔母もお勢も我の
吾
(
われ
)
たるをも何もかも忘れてしまって
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
お
守
(
まもり
)
が割れたおかげで無事だった。衝突したなア先へ行くバスと円タクだが、思出してもぞっとするね。実は今日
鳩
(
はと
)
ヶ
谷
(
や
)
の
市
(
いち
)
へ行ったんだがね、妙な物を買った。昔の物はいいね。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
と云って、
死霊除
(
しりょうよけ
)
のお
守
(
まもり
)
をかしてくれた。それは
金無垢
(
きんむく
)
で四寸二分ある
海音如来
(
かいおんにょらい
)
のお守であった。そしてそれとともに一心になって
読経
(
どきょう
)
せよと云って、
雨宝陀羅尼経
(
うほうだらにきょう
)
という
経文
(
きょうもん
)
とお
札
(
ふだ
)
をくれた。
円朝の牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
伴「なに
己
(
お
)
らたちには
何
(
なん
)
だか訳が分らねえが、幽霊は
此奴
(
こいつ
)
があると
這入
(
へい
)
られねえという程な
魔除
(
まよけ
)
のお
守
(
まもり
)
だ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
これはさる筋の
芸妓
(
げいしゃ
)
から年玉に買って頂いたので、すべて、お
守
(
まもり
)
扱いにしているから、途中で雨を
啖
(
くら
)
ったために、汚すまいと懐中した。本人は生白い
跣足
(
はだし
)
である。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
金川門
(
きんせんもん
)
守
(
まもり
)
を失いて、帝みずから
大内
(
たいだい
)
を
焚
(
や
)
きたもうに当り、孝孺
伍雲
(
ごうん
)
等
(
ら
)
の
為
(
ため
)
に
執
(
とら
)
えられて獄に下さる。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
定「お
禁厭
(
まじない
)
でございますか知らん、随分お
守
(
まもり
)
を襟へ縫込んで置く事がありますから、
疫病除
(
やくびょうよけ
)
に」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
諸人に好かれる法、嫌われぬ法も一所ですな、愛嬌のお
守
(
まもり
)
という条目。無銭で米の買える法、火なくして暖まる法、飲まずに酔う法、
歩行
(
ある
)
かずに道中する法、天に昇る法、色を
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鄒公
(
すうこう
)
瑾
(
きん
)
等
(
ら
)
十八人、殿前に
於
(
おい
)
て
李景隆
(
りけいりゅう
)
を
殴
(
う
)
って
幾
(
ほとん
)
ど死せしむるに至りしも、
亦
(
また
)
益無きのみ。帝、
金川門
(
きんせんもん
)
の
守
(
まもり
)
を失いしを知りて、天を仰いで
長吁
(
ちょうく
)
し、東西に走り
迷
(
まど
)
いて、自殺せんとしたもう。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
どうしても遁れられないが、死霊
除
(
よけ
)
のために
海音如来
(
かいおんにょらい
)
という大切の守りを貸してやる、其の内に折角
施餓鬼
(
せがき
)
をしてやろうが、其のお
守
(
まもり
)
は
金無垢
(
きんむく
)
じゃに
依
(
よ
)
って人に見せると盗まれるよ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
懐にしたまま拡げた胸に
斜
(
ななめ
)
にかかってる
守
(
まもり
)
の
紐
(
ひも
)
の下あたりを
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三藏どんの
処
(
とこ
)
で法事があるで、
此間
(
こねえだ
)
此処
(
こゝ
)
に女が殺されて川へ
投
(
ほう
)
り込まれて有って、引揚げて見たら、
守
(
まもり
)
の中に
名前書
(
なめえがき
)
が
這入
(
へえ
)
って居たので、段々調べたら三藏どんが
家
(
うち
)
の
姪
(
めい
)
に当る
女子
(
おんなこ
)
で
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
血をべっとりと塗附けて之を懐中し、又々庭へ出て、お菊の懐中を探して見たが、別に
掛守
(
かけまもり
)
もない、
帯止
(
おびどめ
)
を
解
(
ほど
)
いて見ますと中に
守
(
まもり
)
が入って
居
(
おり
)
ますから、其の中へ右の起請を
納
(
い
)
れ、元の
様
(
よう
)
に致して置き
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
守
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
“守”を含む語句
見守
守護
子守
鎮守
守銭奴
国守
守衛
遠江守
留守中
守人
守札
御守
太守
目守
看守
宮守
上泉伊勢守
河内守
牢守
守子
...