“大内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおうち64.3%
おほうち14.3%
たいだい7.1%
おおち7.1%
だいだい7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柴の里の庄司しょうじの一人女子むすめで、大内おおうち采女うねめにあずかっていたのが婿を迎えることになり、媒氏なこうどをもって豊雄の家へ云って来た。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
〔評〕伏水ふしみ戰を開き、砲聲はうせい大内おほうちに聞え、愈はげしく愈ちかづく。岩倉公南洲に問うて曰ふ、勝敗しようはい何如と。南洲答へて曰ふ、西郷隆盛在り、憂ふる勿れと。
金川門きんせんもんまもりを失いて、帝みずから大内たいだいきたもうに当り、孝孺伍雲ごうんためとらえられて獄に下さる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
芥田けた、満願寺、大内おおち、鴨谷などという所があるので、そんな言葉が生れたのであろう。これは自分の所はそれほど辺鄙ではないという、一種の誇りから生れたのであろうか。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一方、北門は、大内だいだい守護の職にあった源三位頼政げんざんみよりまさが、僅か三百余騎の手兵を持って守っていたが、何分、広さは広し、人数は少いので、自然まばらな配置になるのも無理のないことであった。