“蜀葵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たちあおい25.0%
たちあふひ25.0%
たてあおい25.0%
ひまはり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜀葵たちあおいが咲き乱れて、清楚な竹の垣根越しに覗く。家はすべて破風の側を道路に向け、重々しく葺いた屋根を持ち、町全体に勤倹の空気が漂っていた。
學校の花園もまた、花でかゞやかしく飾られた。蜀葵たちあふひは木のやうに高く伸び、百合ゆりは開き、鬱金香チユーリップや薔薇が微笑ほゝゑんだ。小さな花壇の周りは淡紅色ときいろのまつばなでしこと深紅しんくの八重の雛菊で賑はつた。
水際には、蜀葵たてあおいやひるがおのあいだにアカシヤがたっている。水は、一面に瑠璃るり色の百合をうかべ肉色のペリカンがやかましい声で群れている。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
含羞草おじぎさうの情あるが如き、蓮花の雨を知るの智あるが如き、蜀葵ひまはりの日を悦ぶが如き、貝殼草や木芙蓉や其の他の多くの草花が、自ら調節して開閉するが如き
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)