“蜀魂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほととぎす80.0%
しょっこん20.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この女の心は美しく、磨いた鏡のようなものであろう、月、花、うぐいす蜀魂ほととぎすきたって姿を宿すものが、ありのまま色に出るのである。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
今や工場こうじょう煤烟ばいえんと電車の響とに日本晴にほんばれの空にもとんびヒョロヒョロの声まれに、雨あがりのふけた夜に月は出ても蜀魂ほととぎすはもうかなくなった。
そこで釣寄つりよせて置いて……ほんありがた山の蜀魂ほととぎす
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
蜀魂ほととぎす啼や琴引御簾みすの奥 吾仲
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
そして昔の人があの鳥の啼く音を故人のたましいになぞらえて、「蜀魂しょっこん」と云い「不如帰ふじょき」と云ったのが、いかにももっともな連想であるような気がした。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)