“南葵”の読み方と例文
読み方割合
なんき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかに南葵なんき文庫と、さる高貴の方の御蒐集の中にあるのを拝見したことがあるが、まだ幾枚かは諸方に散っていることであろう。
思い出してみれば、どうにも心の動きがつかなかったような日が多かったなかにも、南葵なんき文庫の庭で忍冬すいかずらの高い香を知ったようなときもあります。
橡の花 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
諸家のうちでも、戸川残花とがわざんかさんはわたくしのために武田信賢たけだしんけんさんに問うたり、南葵なんき文庫所蔵の書籍を検したりしてくれ、呉秀三くれしゅうぞうさんは医史の資料について捜索してくれ
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)