“桐畑”の読み方と例文
読み方割合
きりばたけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑木山のすそや、柿の樹の傍やうまやの横手や、藪の下や、桐畑きりばたけや片隅にぽつかり大きな百合ゆりあふひを咲かせた農家の庭の前などを通つて。
藤吉郎は、渋団扇しぶうちわを取りよせて、体のまわりを大きくあおいだ。もう秋風も立ち、桐畑きりばたけの桐の葉もおびただしく落ち出しているが、やぶ蚊はなかなか多いのだった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼎造の崖邸は真佐子の生れる前の年、崖の上の桐畑きりばたけならして建てたのだからやっと十五六年にしかならない。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)