“桐壺”の読み方と例文
読み方割合
きりつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめて桐壺きりつぼ更衣こういの上がって来たころのことなどまでがお心の表面に浮かび上がってきてはいっそう暗い悲しみに帝をお誘いした。
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「お帳場さん、桐壺きりつぼのお客が、ちょっと、お前さんに顔を貸してもらいたいって。——ほかのお客はもうお帰りだから、すぐ行っておくれ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはとにかく、元素の名前に「桐壺きりつぼ」「箒木ははきぎ」などというのをつけてひとりで喜んでいる変わった男も若干はあってもおもしろいではないかと思うことがある。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)