アテ)” の例文
このアテな娘は、やがて後をふり向いて、山のなぞへについて、次第に首をあげて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
このアテな娘は、やがて後をふり向いて、山のなぞへについて、次第に首をあげて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
山はづつしりとおちつき、野はおだやかにウネつて居る。かうして居て、何の物思ひがあらう。このアテな娘は、やがて後をふり向いて、山のなぞへについて、次第に首をあげて行つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、クハの家に、奴隷ヤツコになつて住みこんだイニシヘアテびともあつた。娘の父にこき使はれて、三年五年、いつか處女に會はれよう、と忍び過した、身にしむ戀物語りもあるくらゐだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、クワの家に、奴隷ヤツコになつて住みこんだイニシヘアテびともあつた。娘の父にこき使はれて、三年五年、いつか処女に会はれよう、と忍び過した、身にしむ恋物語りもあるくらゐだ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)