“アテ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:あて
語句割合
50.0%
16.7%
16.7%
目的16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このアテな娘は、やがて後をふり向いて、山のなぞへについて、次第に首をあげて行つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
アテ、左倉班長。本文。高度二万七千、一号艇廻転楕円体ノ白雲内ニ消ユ、ワレ、ソノ雲ニ突進セントス、オワリ」
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
……君んで、どれ程迷惑してゐるかと言ふことは良く分つてるんだけど、自分でアテがないから自発的に出て行くといふ気持は動かないんだ。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
目的アテもない空間の或一点を、蜘蛛の巣のやうな鈍い眼光で見入りながら、自分が今何を話したかも忘れて、「さう、なくちや——なくちやならぬ」と繰返した。
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)