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貴
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き
ふりがな文庫
“
貴
(
き
)” の例文
「おい猪の、
俺
(
おら
)
がゐるのが
貴
(
き
)
さんには見えんのか。」と、旦那は猪之介の背中から怒りの聲を浴せかけた。
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「なにを。証拠はちゃんとあるじゃ。また帳面にも
載
(
の
)
っとるじゃ。
貴
(
き
)
さまの悪い
斧
(
おの
)
のあとのついた九十八の足さきがいまでもこの林の中にちゃんと残っているじゃ。」
かしわばやしの夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「身、五民ノ外ニ処シテ、或ハ
貴
(
き
)
ニヨク、或ハ
賤
(
せん
)
ニヨシ、上ハ王皇ニ陪シテ栄ト為サズ、下ハ
乞児
(
きつじ
)
ニ伍シテ辱ト為サズ、優游シテ以テ歳ヲ
卒
(
をは
)
ルベキモノ、唯我ガ技ヲ
然
(
しか
)
リト為ス……エヘン」
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
平岡
(
ひらをか
)
の
家
(
いへ
)
は、此十数年来の物価騰
貴
(
き
)
に
伴
(
つ
)
れて、中流社会が次第々々に
切
(
き
)
り
詰
(
つ
)
められて
行
(
ゆ
)
く有様を、
住宅
(
じうたく
)
の
上
(
うへ
)
に
善
(
よ
)
く代表してゐる、尤も粗悪な
見苦
(
みぐる
)
しき
構
(
かま
)
へである。とくに代助には
左様
(
さう
)
見えた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「虔十、
貴
(
き
)
さんどごの杉
伐
(
き
)
れ。」
虔十公園林
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
“貴”を含む語句
貴方
貴人
貴女
貴婦人
貴様
貴殿
貴下
貴族
高貴
貴郎
貴重
貴公
貴嬢
貴所
貴所方
貴君
富貴
貴僧
貴樣
貴孃
...