かしわばやしの夜かしわばやしのよる
清作は、さあ日暮れだぞ、日暮れだぞと云いながら、稗の根もとにせっせと土をかけていました。 そのときはもう、銅づくりのお日さまが、南の山裾の群青いろをしたとこに落ちて、野はらはへんにさびしくなり、白樺の幹などもなにか粉を噴いているようでした。 …
作品に特徴的な語句
連合れんごう うさ 十九じゅうく 悪口わるぐち なな きた かたじ しち にわ うさぎ 年老としよ つか ほう 明日あした あま ばこ はな おどり ひび 九本くほん 九等くとう 切株きりかぶ けず しょう かえ たた さけ 君子くんし 咽喉のど 喧嘩けんか 天狗てんぐ 奇体きたい おく もっと くず 山裾やますそ 工合ぐあい ぼう おこ 愉快ゆかい 挨拶あいさつ おの 日暮ひぐ えだ かしわ もも ふくろう 機嫌きげん 欝金うこん こと 沢山たくさん 浅黄あさぎ 無暗むやみ 片脚かたあし きつね ねこ びん 畜生ちくしょう 白樺しらかば まゆ 真珠しんじゅ なが ひえ 納屋なや じゅ あみ 群青ぐんじょう 肉桂にっけい かた こし ひざ 葡萄ぶどう 藤助とうすけ おそ 見外みそ たれ おど 途方とほう