“とうと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
48.8%
33.8%
11.9%
2.0%
騊駼1.0%
0.5%
当塗0.5%
東都0.5%
父様0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い時から、このとうとい時間というものを惜しんで働いたものは、どうして福々しい身の上にならずに終わることがありましょう。
女中訓 (新字新仮名) / 羽仁もと子(著)
つらつら観ずれば、人の命なるもの、たつとしと思えば、尊ときに相違なけれど、とうとからずと見る時は、何のまた些少いささかの尊さのあるべき。
一夜のうれい (新字新仮名) / 田山花袋(著)
煩雑な典故てんことうとんだ、殿中では、天下の侯伯も、お坊主の指導に従わなければならない。斉広には一方にそう云う弱みがあった。
煙管 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
なるほど対手あいての顔はまだ見ない。しかし彼女はきっと美しいとうとい顔を持ってるに違いない。まだ見ぬ恋の楽しさを君は知るまい。私の恋が片思いに終わるとは断言できまい。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
匈奴きょうどと呼ばれている、我々の先祖はあの有名な夏后かこう氏なのだ。我々の生活は自然で自由だ。水草を追って牧畜をする。馬や牛や羊や※駝らくだや、驢※ろや駃騠けってい騊駼とうと騨※てんけいや、こういう物を牧畜する。
沙漠の美姫 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(十三) 有子曰く、信、義に近きときは、ことむべきなり。恭、礼に近きときは、恥辱に遠ざかる。したしむところ其の親を失わざるときは亦とうとぶべきなり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
宣城せんじょう郡、当塗とうとの民に劉成りゅうせい李暉りきの二人があった。かれらは大きい船に魚やかにのたぐいを積んで、えつの地方へ売りに出ていた。
いまだかつて認識されたことのなかった「赤外線男」という不思議な存在——それを説明する前に筆者は是非ぜひとも、ついこのあいだ東都とうとに起って
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
父様とうと何するがいね、危い。……この母様かあかまた黙って居らっされかア。」と仲裁する様に言った。
恭三の父 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
(七) 子夏しか曰く、さかしきをとうと(尊)び、色をあなど(軽易)り、父母につかえてく其の力をつくし、君につかえて能く其の身をささげ、朋友と交わりものいいてまことあらば、未だ学ばずというといえど
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)