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貴
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たふと
ふりがな文庫
“
貴
(
たふと
)” の例文
さま/″\の力その
活
(
い
)
かす
貴
(
たふと
)
き物體(力のこれと結びあふこと
生命
(
いのち
)
の汝等におけるが如し)と合して造る
混合物
(
まぜもの
)
一
(
いつ
)
ならじ 一三九—一四一
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
人は理想あるが故に
貴
(
たふと
)
かるべし、もし実在の仮偽なる境遇に満足し了る事を得るものならば、吾人は人間の霊なる
価直
(
かち
)
を知るに苦しむなり。
一種の攘夷思想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
灌
(
そそ
)
ぎ出すに用ゐたりと見ゆる土噐唇に
觸
(
ふ
)
れたりと見ゆる土噐の
容量
(
ようりやう
)
、
比較的
(
ひかくてき
)
に小なるは中に盛りたる
飮料
(
ゐんれう
)
の
直打
(
ねう
)
ち湯水よりは
貴
(
たふと
)
きに由りしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
※弟
(
きやうだい
)
が
建場
(
たてば
)
の
茶屋
(
ちやや
)
に
腕車
(
くるま
)
を
雇
(
やと
)
ひながら
休
(
やす
)
んで
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
へ
行
(
い
)
つて、
言葉
(
ことば
)
を
懸
(
か
)
けて
見
(
み
)
ようとしたが、
其
(
その
)
子達
(
こだち
)
の
氣高
(
けだか
)
さ!
貴
(
たふと
)
さ!
思
(
おも
)
はず
此
(
こ
)
の
天窓
(
あたま
)
が
下
(
さが
)
つたぢや。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
こんな
勝
(
すぐ
)
れた
歌
(
うた
)
が、しかも
非常
(
ひじよう
)
に
貴
(
たふと
)
い
方々
(
かた/″\
)
のお
作
(
さく
)
に
出
(
で
)
て
來
(
き
)
てゐるに
拘
(
かゝは
)
らず、
世間
(
せけん
)
の
流行
(
りゆうこう
)
は、
爲方
(
しかた
)
のないもので、だん/\、
惡
(
わる
)
い
方
(
ほう
)
へ/\と
傾
(
かたむ
)
きました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
それは
無論
(
むろん
)
寂しく、
口惜
(
くや
)
しく、悲しいことではあつたが、なほ胸深く消え去らない修道院での感激や驚異はそれ等をつぐなつてあまりある
貴
(
たふと
)
い旅の收穫であつた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
どりゃ、
太陽
(
ひ
)
が
其
(
その
)
燃
(
も
)
ゆるやうな
眼
(
まなこ
)
を
擧
(
あ
)
げて
今日
(
けふ
)
の
晝
(
ひる
)
を
慰
(
なぐさ
)
め、
昨夜
(
さくや
)
の
濕氣
(
しっき
)
を
乾
(
かわか
)
す
前
(
まへ
)
に、
毒
(
どく
)
ある
草
(
くさ
)
や
貴
(
たふと
)
い
液
(
しる
)
を
出
(
だ
)
す
花
(
はな
)
どもを
摘
(
つ
)
んで、
吾等
(
われら
)
の
此
(
この
)
籃
(
かご
)
を一
杯
(
ぱい
)
にせねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
〔譯〕
學
(
がく
)
は
自得
(
じとく
)
を
貴
(
たふと
)
ぶ。人
徒
(
いたづら
)
に目を以て有字の書を讀む、故に字に
局
(
きよく
)
し、
通透
(
つうとう
)
することを得ず。
當
(
まさ
)
に心を以て無字の書を讀むべし、乃ち
洞
(
とう
)
して自得するところ有らん。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
日本
(
にほん
)
で
國民
(
こくみん
)
が
眞
(
しん
)
に
生命
(
せいめい
)
の
貴
(
たふと
)
きを
知
(
し
)
り、
財産
(
ざいさん
)
の
重
(
おも
)
んずべきを
知
(
し
)
つたのは、ツイ
近
(
ちか
)
ごろのことである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
ここに天の宇受賣白さく、「
汝命
(
いましみこと
)
に
勝
(
まさ
)
りて
貴
(
たふと
)
き神いますが故に、
歡喜
(
よろこ
)
び
咲
(
わら
)
ひ
樂
(
あそ
)
ぶ」と白しき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
實
(
じつ
)
に
北條小學校職員
(
ほうじようしようがつこうしよくいん
)
によつてなされた
前記現象
(
ぜんきげんしよう
)
の
觀察
(
かんさつ
)
は、
地震學上
(
ぢしんがくじよう
)
極
(
きは
)
めて
貴
(
たふと
)
いものであつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
言
(
い
)
はむすべせむすべ知らに(知らず)
極
(
きは
)
まりて
貴
(
たふと
)
きものは
酒
(
さけ
)
にしあるらし (同・三四二)
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
深紅
(
しんく
)
の色の
薔薇
(
ばら
)
の花、秋の夕日の
豪奢
(
はで
)
やかさを思はせる
深紅
(
しんく
)
の色の
薔薇
(
ばら
)
の花、まだ
世心
(
よごころ
)
のつかないのに欲を貪る者の爲
添伏
(
そひぶし
)
をして身を任す
貴
(
たふと
)
い
供物
(
くもつ
)
、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
啻
(
たゞ
)
に
己
(
おのれ
)
より長ずること五歳なる友であつたのみではなく、
頗
(
すこぶ
)
る
貴
(
たふと
)
い賓客であつただらう。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
山高きがゆゑに
貴
(
たふと
)
からず、樹あるを以つて貴しとするといふ古い語は今でも生きてゐる。
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
その頃の小判は非常に
貴
(
たふと
)
いもので、田舍の貧しい人などは、生涯小判といふものを、見ずに終る人も少なくなかつたと言はれるくらゐ、櫻の馬場に集まつた數千の彌次馬が、眞夜中まで
粘
(
ねば
)
つて
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いとも
三三一
験
(
げん
)
なる法師にて、
凡
(
およ
)
そ
三三二
疫病
(
えやみ
)
、
妖災
(
もののけ
)
、
蝗
(
いなむし
)
などをもよく祈るよしにて、此の
郷
(
さと
)
の人は
貴
(
たふと
)
みあへり。此の法師
三三三
請
(
むか
)
へてんとて、あわただしく
三三四
呼びつげるに、
漸
(
やや
)
して来りぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
わたしの大事な
貴
(
たふと
)
い声の
在処
(
ありか
)
を。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
いみじくも
貴
(
たふと
)
き
景色
(
けしき
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
いざ願はくは彼の來れるを
嘉
(
よみ
)
せ、彼往きて自由を求む、そもこのもののいと
貴
(
たふと
)
きはそがために
命
(
いのち
)
をも惜しまぬもののしるごとし 七〇—七二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
名
(
な
)
が
何
(
なん
)
ぢゃ?
薔薇
(
ばら
)
の
花
(
はな
)
は、
他
(
ほか
)
の
名
(
な
)
で
呼
(
よ
)
んでも、
同
(
おな
)
じやうに
善
(
よ
)
い
香
(
か
)
がする。ロミオとても
其通
(
そのとほ
)
り、ロミオでなうても、
名
(
な
)
は
棄
(
す
)
てゝも、
其
(
その
)
持前
(
もちまへ
)
のいみじい、
貴
(
たふと
)
い
徳
(
とく
)
は
殘
(
のこ
)
らう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
と、胸には
貴
(
たふと
)
い感動がまた強く
蘇
(
よみがへ
)
り、一種の
快
(
こゝちよ
)
い創作的興奮が私のすべてを生き生きさせた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
降
(
ふ
)
る
雪
(
ゆき
)
の
白髪
(
しろかみ
)
までに
大君
(
おほきみ
)
に
仕
(
つか
)
へまつれば
貴
(
たふと
)
くもあるか 〔巻十七・三九二二〕 橘諸兄
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
〔譯〕
士
(
し
)
は
獨立
(
どくりつ
)
自信
(
じしん
)
を
貴
(
たふと
)
ぶ。
熱
(
ねつ
)
に
依
(
よ
)
り
炎
(
えん
)
に
附
(
つ
)
くの
念
(
ねん
)
、起す可らず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
姿いと
貴
(
たふと
)
き者と
親
(
した
)
しく相かたらふさまなるかの鼻の小さき者は百合の花を
萎
(
しを
)
れしめつゝ逃げ走りて死したりき 一〇三—一〇五
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
予
(
わし
)
が
廟
(
たまや
)
へ
降
(
お
)
りるは、
姫
(
ひめ
)
の
面
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ようがためでもあるが、それよりも
姫
(
ひめ
)
が
身
(
み
)
に
着
(
つ
)
けた
貴
(
たふと
)
い
指輪
(
ゆびわ
)
を
或
(
ある
)
大切
(
たいせつ
)
な
用
(
よう
)
に
使
(
つか
)
はうため
取外
(
とりはづ
)
して
來
(
く
)
るのが
主
(
おも
)
な
目的
(
もくてき
)
ぢゃによって、
早
(
はや
)
う
往
(
い
)
ね。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
一は
殊
(
こと
)
に價
貴
(
たふと
)
し、されど一は
纈
(
むすび
)
を
解
(
ほぐ
)
すものなるがゆゑにあくるにあたりて極めて大なる
技
(
わざ
)
と
智
(
さとり
)
を
要
(
もと
)
む 一二四—一二六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
“貴”を含む語句
貴方
貴人
貴女
貴婦人
貴様
貴殿
貴下
貴族
高貴
貴郎
貴重
貴公
貴嬢
貴所
貴所方
貴君
富貴
貴僧
貴樣
貴孃
...