“世心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よごころ80.0%
よごゝろ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石井氏が綾之助をいとしんだのは、恋ではなかったが、綾之助は世心よごころがつくにしたがって、この人にこそと思いそめたのであった。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ようよう世心よごころの付きめて、男装せし事の恥かしく髪を延ばすに意を用いたるは翌年十七の春なりけり。この時よりぞ始めて束髪そくはつの仲間入りはしたりける。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
紅百合べにゆり、身の潔白をなくして赤面せきめんした花、世心よごゝろづいた花。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)