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貴
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たつと
ふりがな文庫
“
貴
(
たつと
)” の例文
財
(
かね
)
の有る奴で評判の
好
(
え
)
えものは一人も無い、その通じやが。お前は学者ぢやから
自
(
おのづか
)
ら心持も違うて、
財
(
かね
)
などをさう
貴
(
たつと
)
いものに思うてをらん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此
獣
(
けもの
)
雪を
避
(
さけ
)
て他国へ去るもありさらざるもあり、
動
(
うごか
)
ずして雪中に
穴居
(
けつきよ
)
するは
熊
(
くま
)
のみ也。
熊胆
(
くまのい
)
は越後を上
品
(
ひん
)
とす、雪中の熊胆はことさらに
価
(
あたひ
)
貴
(
たつと
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
眞白
(
まつしろ
)
な
雪溪
(
せつけい
)
に
隣
(
とな
)
り
合
(
あは
)
せて、このお
花畠
(
はなばたけ
)
を
見
(
み
)
るときの
感
(
かん
)
じは、なんとも
言
(
い
)
へず、
貴
(
たつと
)
く、かわゆく、
美
(
うつく
)
しいものです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
寝台
(
ねだい
)
の外に一つの卓と三脚の椅子とを除けば
是
(
これ
)
等の書棚がヌエの
貴
(
たつと
)
い家財の
凡
(
すべ
)
てである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
俗
(
ぞく
)
の
欲
(
ほつ
)
する
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
(二五)
予
(
あた
)
へ、
俗
(
ぞく
)
の
否
(
ひ
)
とする
所
(
ところ
)
は
因
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
去
(
さ
)
る。
其
(
そ
)
の
政
(
まつりごと
)
を
爲
(
な
)
すや、
善
(
よ
)
く
禍
(
わざはひ
)
に
因
(
よ
)
つて
福
(
さいはひ
)
と
爲
(
な
)
し、
敗
(
やぶ
)
れを
轉
(
てん
)
じて
功
(
こう
)
と
爲
(
な
)
し、
(二六)
輕重
(
けいぢう
)
を
貴
(
たつと
)
び、
權衡
(
けんかう
)
を
愼
(
つつし
)
めり。
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
▼ もっと見る
十度
(
とたび
)
、これを
洗
(
あら
)
ひたるものは、
生
(
うま
)
れし
兒
(
こ
)
清秀
(
せいしう
)
にして
貴
(
たつと
)
し。
洗
(
あら
)
ふこと
二三度
(
にさんど
)
なるものは、
尋常
(
じんじやう
)
中位
(
ちうゐ
)
の
人
(
ひと
)
、まるきり
洗濯
(
せんたく
)
をしないのは、
昏愚
(
こんぐ
)
、
穢濁
(
あいだく
)
にして、
然
(
しか
)
も
淫亂
(
いんらん
)
だ、と
教
(
をし
)
へたのである。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第八
衣服
(
いふく
)
の
精粗美惡
(
よしあし
)
は
人
(
ひと
)
の
分限
(
ぶんげん
)
に
依
(
よ
)
ると
雖
(
いへど
)
も、
肌着
(
はだぎ
)
は
木綿
(
もめん
)
フラン子ルを
良
(
よし
)
とす。
蒲團
(
ふとん
)
の
中心
(
なかわた
)
は
新
(
あたら
)
しく
乾
(
かは
)
きたるものを
貴
(
たつと
)
む
故
(
ゆゑ
)
に、
綿花
(
わた
)
に
限
(
かぎ
)
らず
蒲
(
かま
)
の
穗苗藁
(
ほわら
)
其外
(
そのほか
)
柔
(
やわらか
)
く
乾
(
かは
)
きたるものを
擇
(
えら
)
ぶべし。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
これ即ち黒子が西洋で
貴
(
たつと
)
ばれ、東洋では嫌はれる原因の一かと思はれる。
東西ほくろ考
(新字旧仮名)
/
堀口九万一
(著)
然
(
しか
)
りと雖も
前途
(
ぜんと
)
嶮
(
けん
)
益
(
ます/\
)
嶮
(
けん
)
にして、人跡
猶
(
なほ
)
未到の
地
(
ち
)
、
果
(
はた
)
して予定に
違
(
ちが
)
はざるなきや、之を
思
(
おも
)
へば一喜一憂
交々
(
こも/\
)
到
(
いた
)
る、万艱を
排
(
はい
)
して
前進
(
ぜんしん
)
し野猪の
勇
(
ゆう
)
を之れ
貴
(
たつと
)
ぶのみと、一行又
熊笹
(
くまささ
)
の
叢中
(
さうちう
)
に頭を
没
(
ぼつ
)
して
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
貴
(
たつと
)
き事もあり、
哀
(
あは
)
れなる事もあり、少しは
空物語
(
そらものがたり
)
もあり、
利口
(
りこう
)
なる事もありと
前文
(
ぜんぶん
)
に
記
(
しる
)
し
置
(
お
)
かれたり、
竹取物語
(
たけとりものがたり
)
、
宇津保物語
(
うつぼものがたり
)
は
噺
(
はなし
)
の
父母
(
ちゝはゝ
)
にして、
夫
(
それ
)
より
下
(
しも
)
つ
方
(
かた
)
に
至
(
いた
)
りては、
爺
(
ぢゞ
)
は山へ、
婆
(
ばゞ
)
は川へ
洗濯
(
せんたく
)
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴
(
たつと
)
いことです。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
つまり
山
(
やま
)
は
高
(
たか
)
いばかりが
貴
(
たつと
)
いのではなく、
木
(
き
)
が
茂
(
しげ
)
つてゐるので
本當
(
ほんとう
)
に
貴
(
たつと
)
いのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
意外にも敵の
己
(
おのれ
)
より
少
(
わか
)
く、己より美く、己より
可憐
(
しをらし
)
く、己より
貴
(
たつと
)
きを見たる
妬
(
ねた
)
さ、憎さは、唯この者有りて
可怜
(
いと
)
しさ故に、
他
(
ひと
)
の
情
(
なさけ
)
も誠も彼は打忘るるよとあはれ、一念の力を
剣
(
つるぎ
)
とも成して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
(猶小なるもあるべし)
男魚
(
をな
)
女魚
(
めな
)
の
名
(
な
)
あり、めなは子あるゆゑ、をなよりは
価
(
あたひ
)
貴
(
たつと
)
し。五番まで奉りて
后
(
のち
)
を
売
(
う
)
る、
初鮏
(
はつさけ
)
の
貴
(
たつと
)
き事おしてしるべし。これを
賞
(
しやう
)
する事、江戸の
初鰹魚
(
はつかつを
)
にをさ/\おとらず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
老子
(
らうし
)
の
貴
(
たつと
)
ぶ
所
(
ところ
)
の
道
(
みち
)
は、
(一二二)
虚無
(
きよむ
)
にして
因應
(
いんおう
)
し、
無爲
(
むゐ
)
に
變化
(
へんくわ
)
す、
故
(
ゆゑ
)
に
著書
(
ちよしよ
)
、
(一二三)
辭稱
(
じしよう
)
微妙
(
びめう
)
にして
識
(
し
)
り
難
(
がた
)
し。
莊子
(
さうじ
)
は
(一二四)
道徳
(
だうとく
)
を
散
(
さん
)
じて
放論
(
はうろん
)
す、
要
(
えう
)
は
亦
(
また
)
之
(
これ
)
を
自然
(
しぜん
)
に
歸
(
き
)
せり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
“貴”を含む語句
貴方
貴人
貴女
貴婦人
貴様
貴殿
貴下
貴族
高貴
貴郎
貴重
貴公
貴嬢
貴所
貴所方
貴君
富貴
貴僧
貴樣
貴孃
...