“初鮏”の読み方と例文
読み方割合
はつさけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古志こし長岡魚沼ながをかうをぬまの川口あたりにて漁したる一番の初鮏はつさけ漁師れふし長岡ながをかへたてまつれば、れいとしてさけひきに(一頭を一尺といふ)米七俵のあたひたまふ。
又信濃越中出羽陸奥也、常陸ひたちにもありときゝつ。これらの国の鮏はその所の食にあつるにるのみ、通商つうしやうするにたらず。江戸は利根とね川にありといへどもまれなるゆゑ、初鮏はつさけ初鰹はつかつをあたひすとぞ。
(猶小なるもあるべし)男魚をな女魚めなあり、めなは子あるゆゑ、をなよりはあたひたつとし。五番まで奉りてのちる、初鮏はつさけたつとき事おしてしるべし。これをしやうする事、江戸の初鰹魚はつかつをにをさ/\おとらず。