“熊胆”のいろいろな読み方と例文
旧字:熊膽
読み方割合
くまのい50.0%
ゆうたん33.3%
くまぎも16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けもの雪をさけて他国へ去るもありさらざるもあり、うごかずして雪中に穴居けつきよするはくまのみ也。熊胆くまのいは越後を上ひんとす、雪中の熊胆はことさらにあたひたつとし。
酉陽雑俎いうやうざつそいふ熊胆ゆうたん春はくびり、夏ははらに在り、秋は左の足にあり、冬は右の足にありといへり。こゝろみ猟師かりうどにこれをとひしに、くまきもは常にはらにありて四時しじ同じといへり。
マタギは冬分は山に入って、雪の中を幾日となく旅行し、熊をればその肉を食い、皮と熊胆くまぎもを附近の里へ持って出て、穀物に交易してまた山の小屋へかえる。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)