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貴
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あて
ふりがな文庫
“
貴
(
あて
)” の例文
豊雄、はじめより都人の
貴
(
あて
)
なる御方とは見奉るこそ
一一一
賢
(
かしこ
)
かりき。
一一二
鯨よる浜に
生立
(
おひた
)
ちし身の、かく
喜
(
うれ
)
しきこと
一一三
いつかは聞ゆべき。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
背後
(
うしろ
)
に……たとへば
白菊
(
しらぎく
)
と
称
(
とな
)
ふる
御厨子
(
みずし
)
の
裡
(
うち
)
から、
天女
(
てんにょ
)
の
抜出
(
ぬけい
)
でたありさまなのは、
貴
(
あて
)
に気高い御簾中である。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
やがてかぐや姫と命名し、男女きらわず呼び集めて盛んな祝賀会をやる。「世界の男、
貴
(
あて
)
なるも
賤
(
いや
)
しきも」
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
山はずっしりとおちつき、野はおだやかに
畝
(
うね
)
って居る。こうして居て、何の物思いがあろう。この
貴
(
あて
)
な娘御は、やがて後をふり向いて、山のなぞえについて、次第に首をあげて行った。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
ゑずまひに
眼先
(
まさき
)
貴
(
あて
)
なる
杯
(
さかづき
)
やとよりと屠蘇の
注
(
つ
)
がれたるかに
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
覺めたる波の
搖動
(
ゆさぶり
)
や、うねりも
貴
(
あて
)
におほどかに
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
貴
(
あて
)
なる爪の下にこそぷつと
虱
(
しらみ
)
をつぶしけれ。
虱とるひと
(旧字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
貴
(
あて
)
なるや、なれ、わが「歌」よ、心あらば
歌よ、ねがふは
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
もとめ來て
沁
(
し
)
みて
薫
(
かを
)
りぬ、
貴
(
あて
)
にしみらに。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
願
(
ねがひ
)
ひそめてそが
蔭
(
かげ
)
に寄りし
貴
(
あて
)
の
女人
(
おみな
)
の
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
貴
(
あて
)
に
﨟
(
らふ
)
たきをみなごは
悪夢
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
貴
(
あて
)
な
金紗
(
きんしや
)
の
匂
(
にほ
)
はしい
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
才子は
正面
(
まとも
)
に、鴨川は横目に、
貴
(
あて
)
なる令嬢を振返って、一斉に
此方
(
こなた
)
を見向いた時、お夏は会釈も
仕後
(
しおく
)
れて、畳んだ
手巾
(
ハンケチ
)
を
掻撮
(
かいつま
)
んで前髪の処に
翳
(
かざ
)
したのである。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だから、
美
(
くわ
)
し
女
(
め
)
の家に、
奴隷
(
やっこ
)
になって住みこんだ
古
(
いにしえ
)
の
貴
(
あて
)
びともあった。娘の父にこき使われて、三年五年、いつか処女に会われよう、と忍び過した、身にしむ恋物語りもあるくらいだ。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
三三
丫鬟
(
わらは
)
の十四五ばかりの清げなるに、包みし物もたせ、
三四
しとどに
濡
(
ぬ
)
れて
三五
わびしげなるが、豊雄を見て、
面
(
おもて
)
さと打ち赤めて恥かしげなる
形
(
さま
)
の
貴
(
あて
)
やかなるに、
三六
不慮
(
すずろ
)
に心
動
(
うご
)
きて、
且
(
かつ
)
思ふは
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
覚めたる波の
揺動
(
ゆさぶり
)
や、うねりも
貴
(
あて
)
におほどかに
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
忌々
(
ゆゝ
)
しき「死」の
大君
(
おほぎみ
)
は
貴
(
あて
)
なる人も
泣けよ恋人
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
微妙
(
いみ
)
じくもまた
貴
(
あて
)
に
瞑目
(
めつぶ
)
りながら
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
清く
貴
(
あて
)
やかな処女の
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
艶も
貴
(
あて
)
なる敷皮に
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
四四
貴
(
あて
)
なるわたりの御方とは見奉るが、三つ山
詣
(
まうで
)
やし給ふらん。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
威力あるもとめの
貢
(
みつぎ
)
、あるはまた
貴
(
あて
)
に
妙
(
たへ
)
なる
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
かくて
貴
(
あて
)
なる
魂
(
たましひ
)
のゆくへや
求
(
と
)
むる
泣けよ恋人
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
貴
(
あて
)
な
女王
(
ぢよわう
)
を選ぶ月
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
威力あるもとめの
貢
(
みつぎ
)
、あるはまた
貴
(
あて
)
に
妙
(
たへ
)
なる
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
御手
(
みて
)
にはわれが
心
(
しん
)
の
臟
(
ざう
)
、
御腕
(
おんかひな
)
には
貴
(
あて
)
やかに
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
御手
(
みて
)
にはわれが
心
(
しん
)
の
臓
(
ぞう
)
、
御腕
(
おんかひな
)
には
貴
(
あて
)
やかに
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
“貴”を含む語句
貴方
貴人
貴女
貴婦人
貴様
貴殿
貴下
貴族
高貴
貴郎
貴重
貴公
貴嬢
貴所
貴所方
貴君
富貴
貴僧
貴樣
貴孃
...